食品の産地偽装が問題になっています。

こんな事件は以前から後を絶ちませんが、今回は有名ホテルやデパート、ミシュラン三ツ星レストランなどの「ブランド」を有する企業が軒並み槍玉に上がっていることが特異的です。

評論家は法整備の問題とか、モラルの欠如を挙げますが、そもそもの問題はそこにありますまい。

「動機」が問題なんだとなぜ言わない?

こういうことをわざわざやってシノギをするにはそれなりのメリットがあるからでしょう?
偽装者はみな「現場の認識不足」を理由に、謝罪の弁をもって幕引きをしようとやっきです。

「不注意」を盾に詭弁を弄するわけですね。
「ごめん」で済んだら警察はいらんわけです。

決して「不注意」や「認識の甘さ」ではなく、偽装することで利益を得ていたのですよ。
みんな消費者はわかっているのに、あえてそういう言い訳をする。
醜いものです。

食品と言う材料は、いわば天然のものなので、いつも手に入るものではないという特殊性を鑑みても、偽装してまでしらんぷりを通すのは消費者を馬鹿にしているというほかない。

手に入らないときは、客に理由を述べて代替品で勘弁願うとかすればいい話です。
特に、高級品を標榜するホテルやデパート、レストランはそうすべきでしょう?
何も、騙す必要はないし、却って、店の評判を磐石のものとすることができるでしょうに。

たぶん、このような理由ではない、もっとアクドイことが動機にあるんですよ。
安く仕入れて高く売るという、簡単な商法の原理があるんです。

それ自体は商取引上問題はないはずです。
ただし、客にウソ偽りを表示して行うことは詐欺行為として罰せられます。

詐欺と商売は紙一重と古来より言いますが、目先の利益追求で信用を失えば、取り戻すのが大変難しいことも商人はわかっているはずです。

もし認識の甘さがあったとしたら、顧客への信頼を築くことに対するものでしょうね。
偽装自体は、彼らは十分わかってやっているんです。

昔、ハンナンという食肉卸の大手企業が外国産牛肉の産地偽装を行い、大きなニュースになりました。
当時の社長、浅田満は政界にも、裏街道(やーさん)にも、部落開放同盟にも顔が利く、大物で「食肉の帝王」と呼ばれていました。
たぶん、今もそうだと思います。

当時の大阪府知事は太田房江で、羽曳野市に豪邸を構える浅田は大阪府を文字通り「牛耳」ってましたよ。
かの地は部落民が多く、食肉業に携わる人も多かった。
浅田もそういう家の息子として生まれ、頭角を現していったんですね。

輸入牛肉も彼の会社がほぼ一手に引き受ける利益を得ていたのです。
こういうことは、公正に行われるべきですけれども、政界中央にも物申せる浅田は、自社枠を有利に広げる工作をしたんです。
そして輸入肉も国産肉も自在に偽装して利益を上げていきました。
ふたを開けたら外食チェーン「すかいらーく」社長もグルでしたね。

今回の偽装もどうやら、ウラであやつる人がいるんじゃないですかね?
どんな幕引きで、だれが犠牲になるのかな?

あたしが利用している大手消費者組合「COOP(コープ)」は大丈夫?

老婆心ながら心配してます。