ぼくは今度のマラソン大会で一位になることを彼女に誓った。
彼女も「がんばってね。あなたならできるわ」
そう言って励ましてくれた。

そして、走った。
懸命に。
ゴール前までトップ争いに食い込んだ。
ラストスパートの直線コース。
ぼくは二位の選手の背中に喰らいついた。
そしてゴール直前で最後の力を振り絞って彼を抜き去った。
ぼくは、ついにやった。

でも彼女は、
「残念だったね。もう少しだったのに」
そういって、肩を落とした。

なぜ?

NHK-Eテレ「シャキーン」のクイズから脚色しました。

どうしてぼくは、一位になれなかったの?
朝イチにこの問題はキツイわ。

ぼくは二位の選手を追い抜いたのだから、ゴール手前ではもともと三位だったんだね。
だから二位でゴールしたんだよ。
一位になるには、一位の選手を抜かなければならないという、ごくごく当たり前のことなんだけど、ひっかかったなぁ。

で、そのあと総合テレビのニュースにチャンネルを切り替えたわけ。
そしたら「絶食系男子」だってさ。
「ナニ?それ」
今や「草食系」から「絶食系」になったと言うじゃない。
説明を聞けば「なるほど」なんだけど。

つまり、女性を食わないという意味で「絶食系」なわけよ。
もっと言えば、女性とお付き合いしない(できない)男子を含めた、女性要らずの男子のこと。
これまでの「お一人様」とひとくくりにできない複雑さもある。
「結婚なんかめんどくせー」タイプの若い男子が中心的存在だけれど、彼らに女の友達がいないわけではない。
SNSなんかでネット上の女性との「付き合い」はあるらしいから。
でも、お付き合いという「リアル」は求めていないということが今風なんだなぁ。
結婚を前提にしてなんていう「重さ」には耐えられないから、「絶食系」となるのよ。

わかるよ、あたし。
あたしも二十代のころはそうだった。
「男なしでも困らんわい」という時期もあった。
結婚しても、得したとも思わない、障害者となった旦那を抱えた今、損得勘定でならきっぱり「損した」と言える。
こんな結婚ならしないほうがよかったと。
でも「それを言っちゃあおしまい」というのもオトナの見識だろう。

結婚を選択肢に入れなくても生きていける都会の暮らし。
地方ならまだまだそうはいかないだろうけど。
スマートでクールな独身生活は、捨てがたい立場だね。
インカムが少ない昨今、配偶者を、家族を食わせていける自信などどこにあるというのだろう。
やれ「少子化」だ、「高齢化」だと言われてもね、若い子に責任を押し付けちゃかわいそうだよ。

「結婚」ははっきり言って「リスク」だよ。
あえてする必要はどこにもない。
日本の行く末を考えれば、社会としては成り立たないようにも思える。
本当はどうだか、あたしにはわからない。

人口の少ない国も世界にはあるからね。
人間というものは、うまくやっていくだろうと、あたしは信じてる。
戦争で命を落すより、平和でゆっくり縮小していくほうがいいに決まってるから。
「少子高齢化」は知恵で乗り越えられる問題だとも思う。
「結婚して子供を作れ」という政府の押し付けじゃなくって、そうしなくってもそれぞれが幸福を追求できる社会がいいんでないの?
安心して子育てができますかい?今の社会で。

でも、男の子よ、一度は女を抱いてみなさいよ。
そんなことであなたの世界が変わんないかもしれないけど、視野はひろがるよ。

高齢化チェリーなんて、あたしもブログで書いたことあるけど、悲しくない?
セックスを知らずに死んでいくの?
商売女でもいい、割り切りのおばちゃんでもいいから、抱いてごらんよ。
人の体のぬくもりを知らないで人生終わっちゃいけない。
結婚して子供を作るなんて大げさなことは考えなくていいから、騙されたと思って女の人と肌を重ねてみてね。