あたしは、元来「嘘つき」だから、美しいウソをつきたいと思ってるの。

「僕はこの瞳で嘘をつく (Chage & Aska)」を聞いていると、なおさらそう思う。

みなさんがつくウソとは次元が違うとあたしは言いたい。
文学の香りさえする「嘘」そして「虚実」の対比。
ばれちゃあおしまい。

また、ばれてても、相手を傷つけない「いたわり」もまた、ウソの上塗りとなって、その良し悪しが分かれる。
漆(うるし)でも「上塗り」の出来不出来で漆器の質が決まるでしょ。

ずいぶん前のサントリーオールドのCM「父の上京」篇を見て。
微笑ましい、父娘の「うそ」。
國村隼(父)、伊藤歩(娘)・・・いいでしょう?

三部作なんだけど、「父の誕生日」、「娘の相手」だったかな?どれも甲乙つけがたい。


中島みゆきの「あの娘」は、あたしの琴線に触れるイチオシの曲です。
いろんな女の名前がでてくるあの曲ですよ。
聞いたことあるでしょう。
泣きはしないが、言葉に詰まる。
「あたしじゃだめね」で、ぐっとくる。
「あの娘をたとえば殺したとしても」「あなたはあたしを愛さない」
背筋がぞっとしませんか?
歌詞に「なおこ」こそ出てこないけれど、あたしの名もありふれたものです。

尽くしても、愛されない女がここにいる。
たぶん身勝手なだけなんだろうけど、思い当たるふしがある女性が多いからこそ、この曲が好まれるのよ。

一途(いちず)=身勝手
でしょ?つまりは。

で、なんとも切ないのは五輪真弓の「恋人よ」ですわ。
一方的に別れを告げられた女が、茫然と立ち尽くす様を「これでもか」と歌い上げるその歌唱力も半端ないです。
大阪女なら「なんでやねん」とつっこみたくなるけれど、普通一般の一途な女にそんな余裕はありません。

人生五十年、半世紀ですよ。
女を長くやってると、いろいろあります。
また、いろいろ、やっちゃってます。
恥も外聞も気にします。
「オンナ」終わっちゃってるけど、熾火(おきび)みたいなのが、まだくすぶってるんですね。
「焼け木杭(ぼっくい)には火がつく」なんてことわざがありましょう?

イルカ「なごり雪」で、しめましょか。
還暦もとっくに超えて、ババムスメの「座敷童(ざしきわらし)」的風貌が今も健在であるとか。

いいよね。この雰囲気。
田舎の子なんだよきっと。
素朴でさ。
でも、やることは、ちゃんとやっちゃってるの。
一度だけの過ちが、会うたんびに、求められて、嫌われたくないから拒めず・・・
「あたし、生理が来ないの。もう二か月も・・・」
なんてことをささやかれて「ぼく」はどうしますの?

おいおい、なおぼんの妄想が果てしなく広がってるで。