妻の初美が出て行ってしまった。
私は、実の娘と肉体関係を持ってしまったことを妻に知られ、妻は取り乱し、着の身着のままで雨の中に飛び出した。
それっきりだった。

娘の沙耶香(さやか)は、
「いいじゃない。これで、あたしたちは堂々としてられるもん」
と、屈託なく笑うのだった。
「さやか・・・」
娘は、下着姿でまとわりついてきた。
十五の幼い体は、私の手でだんだん大人のそれになっていくのが、目に見えてわかった。
青かった乳房は、しっかりと張って前に突き出すようになり、下萌えは私に似たのか濃かった。


娘とは六年生まで一緒に風呂に入っていた。
ただ、妻の初美はそれを好ましく思っていなかった。
「あなた、さやかはもう生理もあるんだし・・・いっしょにお風呂はよしてくださいな」
「ああ、そうだな」
そんな当然の会話があったにもかかわらず、沙耶香のほうは一向に構わず、私が風呂に入っていると決まって入ってくるのだ。
ふつう、女の子は父親を嫌悪するものと思っていた私だが、沙耶香の屈託ない表情を見ていると、
「娘なんだから、いいか・・・」
と思うのだった。

とはいえ、その大人になりかけの少女の裸体は、私の劣情を掻き立てるのに十分すぎた。
娘とはわかっていても、下半身は勃起してしまい、タオルで隠すのに往生した。
沙耶香はしかし、そういう父親の体の変化を知ってか知らずか、興味深げにチラチラ見ているのだった。
「ね、父さんの、おちんちん、なんか変」
「なにが変なんだ?」
「とがってる」
タオルを押し上げている様を指摘しているのだった。
「こ、これかい?沙耶香が可愛いから・・・」
「あたしのせいで、そうなるの?」
「そうさ」
「触っていい?」
「ああ、いいよ」
私は、いけない遊びにはまり込もうとしていた。
細い手が、タオルをめくって、伸びる。
「わお・・・おっきい」
「どうだ?」
「なんでこんなになるのぉ?」
どう答えればいいのだろう?
お前に入れたいからだとは言えない。
沙耶香の幼い手には余る、太物だった。
そう見えるが、私のものなど、いたって普通の持ち物だった。
沙耶香が子供なので、相対的に自分のものが大きくなった錯覚に陥るのかもしれない。

私と妻はながらく、体を交えていなかった。
お互い、忙しいし、改まって同衾するのも気恥ずかしかった。
沙耶香という一粒種で私たち夫婦は満足していたのかもしれない。

「ああ、気持ちいいよ。さやか」
「すっごい硬いよ。父さん」
「硬いだろう?これでどうするか知ってるのか?さやかは」
「うん、習ったんだけど、赤ちゃんをつくるために、女のバギナに差し込むんだ」
「へえ、そんなことまで知ってるのか」
「でもね、こんなのが入るのかな。無理っぽいなぁ」
ビーバーのような前歯を見せながら、沙耶香は、私の・・・父親のペニスを握っている。
ありえない・・・あってはならないことだった。
「さやかのバギナとやらを見せておくれよ」
「やん、恥ずかしい」
「ほら、ここかい?」
私は、理性が瓦解して、娘の秘処を汚い指でまさぐっていた。
「もう、毛が生えてきているじゃないか」
「いやだよぅ」
もじもじと立ったまま腰を引く。
「ほら、もっと父さんによく見せてご覧」
くちばしのような突起を私の指先に感じ、もはや子供ではないなと確信した。
「はうっ」
目をつむって、沙耶香が快感の表情を見せた。
「ああん、立ってられないよぉ」
「じゃあ、父さんの膝に座りなさい」
そうやって膝に娘の体重を感じながら、後ろから抱えるようにして腕を回して、さらに谷間をもてあそんだ。
「ひっ、ひっ」
息を吸うような声をだし、私にしがみついてくる。
おくれ毛を舐めてやりながら、首筋や、あごの甘い汗を舐めつくす私だった。
妻にこんなところを見られたら・・・

しかし、妻は何をしているんだろう?
二階で洗濯物を取り入れていたのだろうか?
何か片づけ物をしているのだろうか?
私は、娘とこういう関係になってからというもの、妻の行動に敏感に目を配るようになり、初美と何度か衝突したこともあった。
私は、急に不安になって、
「さやか、こんなところを母さんに見られでもしたら終わりだ、また今度にしよう」
「ええーっ」
残念そうな声をあげて、尻を私の膝から上げた。
そうして、いつものようにさっとシャワーで洗い流し、ここから出るように促した。
「あ、母さん」
そんな声が風呂場の外で聞こえる。
見つかったか?
「さやか、またお父さんとお風呂に入ってたわね」
「うん、背中を流してもらった・・・」
「だめよ。もう大人なんだから」
「いいじゃない。母さんこそ考えすぎだよ。お父さんはお父さんだよ」
「もう・・・」
そういって、沙耶香はさっさと二階に上がってしまったようだ。
私は、湯船に浸って、聞き耳を立てていた。
上がれば、また咎められるだろう。
「お前の思い過ごしだ」と、私は一蹴するほかなかった。

初美に決定的瞬間を目撃されたのは、沙耶香の中学生最後の運動会の日だった。
ブルマ姿の娘が家に帰ってきた。
日曜だったので私は家にいたのだ。
汗まみれのその姿に私の理性が飛んでしまった。
妻は、運動会に同級生の親御さんと参加して、いっしょに帰ってくるはずだったが、どっかで話し込んでいるらしく、沙耶香とは別々になったらしい。
「さやか・・・」
洗面所でわたしは沙耶香のゼッケンのついた後姿に抱き付いてしまった。
「父さん・・・」
「ああ、さやか・・・いい匂いだ」
「いやん、汗臭いでしょ」
「それがいいんだ」
ぷっくりとした鮮やかな色の唇を吸い、私は若い味を楽しんだ。
紺色に白いラインの入ったブルマに手をかけ、谷間にまっしぐらだった。
体操着はじっとりと沙耶香の汗を吸って、張り付いている。
私は、瞬間に痛いくらいに勃起した。
柔らかな胸をまさぐり、合わないブラが横にずれ、もみくちゃにしていた。
「はあん、父さん。痛い」
「ごめん、さやか」
「父さんのアレが当たってる」
「わかるかい?もうカチカチなんだ」
「入れてみようか」
前に一度、試したが、痛がって途中でやめてしまった。
今度こそ、最後までやってやりたい。
立ったままなので、洗面所に手をつかせ、後ろから挿入を試みることにした。
ブルマとショーツを脱がせ、白い尻を剥いた。
私は、ジャージ姿だったのでさっさと足を抜き、勃起を露わにした。
指で、その場所を探ると、ちゃんと濡れている。
「はっ」
膣に指先が入ってしまったらしい。
「いいかい?さやか」
「うん。ゆっくりね」
「じゃ」
赤黒い亀頭に沙耶香のジュースをぬりつけ、押し付けてみた。
にゅるり・・・
狭いが、私を呑み込むように、沙耶香の秘肉が拡がる。
「ああん、ちょっと痛い・・・」
「少しの辛抱だよ」
血管を浮かせたわが分身は、半分ほど、きつい娘の胎内に侵入したのだ。
もう少しだ・・・
そこに、妻が帰ってきたのだ。
「いかん」
抜こうとするが、沙耶香がくわえて離さない。
ものすごい力で私を締め付けている。
「あなたたち、なんてことを!」
つながった父と娘を見て、初美は引きつって、鬼のような形相で立っている。
それが洗面所の鏡に映っているのだ。
もはや、万事休すだ。

急に、沙耶香がゆるみ、私はようやく抜くことができた。
「ばか、ばか!あなたって人は鬼だわ。畜生にもとるわっ!」
そういってバタバタと二階に上がってしまった。
激しく嗚咽するのが聞こえた。

その夜だった、昼間はなんとか持った天気が急に雨になり、外は激しく降っていた。
初美は、出て行ってしまった。
行先も告げずに。

彼女の実家に問い合わせたら、あるいはわかったかもしれない。
けれども、あんなことがあった手前、気が引けた。
私は、娘に求められるまま、彼女の部屋で交わった。
こんどは心行くまで、娘の体を堪能し、父親が娘の中で精を放つという鬼畜の行為にふけった。
「ああ、さやか・・・」
「お父さん。ずっとこうしていたい」
外の雨脚は、激しくなるばかりだった。

(おしまい)

初美さんの娘、沙耶香ちゃんは、お父さんとこういう関係だったのね。
そりゃあ、初美さん、いたたまれないわね。
妻と娘って父親を取り合うライバルだっている考えがあるみたいだけど、実際どうなのかな。
男の子場合、エディプスコンプレックスっていうのがあったけどね。
だいたい、こんな家庭ってあります?
あたしは知らない。
だからフィクションです。