バイオフィルムの話をしたので、あの気持ち悪いぬるぬるから思い出した生物がいます。
コケムシです。
コケムシは淡水や海に生きる珍しくない動物なんですが、あまりお目にかからない。
なかでもオオマリコケムシは大量発生することもあり、そういうときは生物らしからぬ外観のためにニュースになったりする。
「謎の生物発見」なんて言ってね。
広瀬雅人先生はこの生物の泰斗であります。
いるんですなぁ、こんなものを研究している人が。

オオマリコケムシを見て生物だと思うかどうかですけど。
ゼリー状の塊で、カエルかなんかの卵かな?とも思える。
これは一匹ではなく、何千匹もの集合体なんですよ。
生きているオオマリコケムシはその表面にしかおらず、中心部分は彼らの死骸や分泌物が詰まっている。
大きいものだと数メートルにも及ぶそうです。

海でよく見るコケムシは貝殻に付着している、まさにコケのような生物です。
アワビやサザエ、ホタテの貝殻にシミのように付着しているものがそれで、オオマリコケムシとはかなり外観が異なります。
こんなものは、普通見過ごされますね。

コケムシの海での生活を観察するとサンゴに似ています。
しかしサンゴとは異なる種類なのです。
まず分布域が異なっていて、サンゴはよく知られているように熱帯の海ですね。
コケムシは反対に冷たい海なんですって。
コケムシもサンゴのような群落や樹形のものも存在し、サンゴ礁ならぬコケムシ礁を形成する可能性もあるんですがまだ見つかっていませんのでその点でも異なります。

あたし生まれ変わるならオオマリコケムシがいい。
そうしてぷかぷかみんなと浮いてるの。