113番元素に日本が命名する権利を得たというニュースが今年に入ってありましたね。
名誉なことであり、「名誉」でしかない。

だいたい、千分の2秒ほどしか寿命のない元素にどれほどの意味があろう?

理研の仁科加速器研究センターだったかの成果が世界に認められたことは、大きいのかもしれませんがね。

鉛原子を光速の30%の速さに加速器で加速し、ビスマス原子にぶち当てる実験を約360兆回もやって、たった三回、113番元素が確認できたそうです。

過去に日本は元素命名権を得る機会があったのに逃したそうです。

かつて、43番元素を、日本人の科学者が鉱石から見つけたという話でした。
43番元素は今では自然界に存在しない人工元素「テクネチウム」として知られます。
自然界に存在しないものがどうして石ころの中にあったのだ?
それは、当時まだ知られていなかった同族の75番元素の間違いだったのです。
間違いに気づいていれば、75番元素が「ニッポニウム」と命名される予定でしたが、確認できずなりませんでした。
だから、今回の113番元素には「ニッポニウム」の名前は欠番として名付けることはできません。
ちなみに、75番元素は今では「レニウム」という名で周期表に乗っていますね。

あたしが学生の時の元素の周期表は103番の「ローレンシウム」で終わってました。
それから考えると隔世の感があります。

「ジャポニウム」なんて候補が、早くも上がっているようですが、どうでしょうかね。