今日も暑いねぇ。

宇治橋商店街に「タマキ」というパン屋がある。

ここに「ニューバード」があった。

なつかしいやろ?

え?知らない?

まぁ、京都特有の惣菜パンやからなぁ。

揚げパンの中にソーセージが入ってんねん。

カレー味がつけてある。

カレーパンとはちょっと違うんやけど、中高生には、小腹がすいた時の「虫養い(むしやしない)」に人気やよ。


そうそう、学食では何が人気やった?

あたしが高校生のときは門真やったから、A定食とB定食っていうのがあった。

半月型のお弁当箱に入った定食でね、A定とB定の区別はようわからんかった。

五十円違いで、お弁当箱の色が違ったんよ。たしか。

洋風春巻きがよく入っていた。

それと硬いハンバーグ。

カツサンドがまた、しょぼいカツでね、ハムカツやったかもしれん。
昼前の業間にな、学食に行って、カツサンドとテトラパックのコーヒー牛乳を買うわけよ。
飲物はゴールデンファンタのときもあった。

男の子と、ケータイなんかあれへんからさ、くっちゃべってるのよ。
「おかんが弁当つくってくれへん」
とかなんとか言うて、こづかいもらって、カツサン食ってたら世話無いわ。


「なおぼん、数Ⅰのここやけど」
「有理化すんねん。こうして、虚数の入った分母は有理化せんと」
「ふんふん」
チャート式の参考書を、べたべたの手で開きながら、やってたなぁ。
「グラマーのくにやん(先生のあだな)が、あした小テストするゆうて、二組の坂田が」
「ほんまに?どこよ、範囲は」
「十五ページから、ずーっとこっちまで」
「もう、おれやめ。グラマー捨てた」
「あきらめんの早いなぁ、吉永は」

「なおぼん、プール休みけ?」
「なんでやのん?今日は、あたし入るよ」
「先週、休んでたやん。アレの日やろ」
「中学生みたいなことを言うんやな、キミは。もう、終わったちゅうて今日は入らしてもらうねんがな。きれいきれいしたし」
「うへっ」
塩見君とは、そういうことを言い合う仲だった。
あのとき、塩見君は急な下痢でプールを休みよったんや。
中で、ぶっぱなしたらひんしゅくもんや、と言うてね。

夏は、学生に限るわ。
だって、夏休みがあるもん。