あたしは、中学一年生のとき、当時の電話級アマチュア無線技士の免許を取って2メーター(144MHz帯)にデビューしました
電波形式はA3J(今のJ3E)で、通称SSB(シングルサイドバンド)でした。
当時は、SSBが出せるリグ(トランシーバー)は車載用で日本電業(Belcom)のライナー2かライナー2DXしかなく、あたしは叔父のDXの方を使わせてもらっていました。
もしかしたら、福山電機のマルチ2000、TRIO(今のKENWOOD)TS-700があったかもしれませんがとても高価なトランシーバーで、あたしらには手が出なかった。
さてさて、当時、 アマチュア無線をしている女の子なんか珍しかったから、お空に出たら、パイルアップで泣きそうになって交信してましたね。
パイルアップというのは、次から次に多局から呼ばれて交信をせがまれることです。
「QRZ?もう一度お願いします!」
「えーと、QRAはぁ、よこやまと申します。よしののよ、こどものこ、やまとのや、まっちのま、ヨコヤマです」
「QTH?えーと、なんだっけ」
万事、こんな調子。
最初は、通信内容の原稿を見ながらですよ。
あたしら、YL(ヤングレディの略)は、おじさんに人気でした。
結婚すると若くても女性はXYL と呼ばれ、「ペケさん」 と自分の奥さんを呼ぶ局長さんもいました。
どういう意味だろうか?「セックスYL」つまり経験済みの元YLという意味だろうか?
いやいや、「ばつ」のXで、「もうYLじゃないよ」という意味だろうか?
そのうち、お馴染みさんもでき、お空に出るのにも慣れると、技術的な話もOM (ベテラン)局とするようになってきます。
ある日、コネクターの話になって 、
「アンテナ側の同軸ケーブルにオス、リグ側がメスになっとるでしょう?ドウゾ」
とOMさんがおっしゃる。
「オス、メス?」
「そうや、出てる方がオスで、穴のほうがメス。ドウゾ」
「了解です。オス、メスねぇ」
これ以上言うと、アマチュアコードに引っ掛かるんで言えません。
「こらぁ、〇〇局、YL さんに、なにを教えとんねん」
と、他の常連さんが、ブレークしてきた。
タヌキ(傍受)して、一部始終を聞いてはったんや。
どうもコネクタとかジャックとプラグには雌雄があるらしいことを知る乙女でした。
アメリカの部品表にも「Male」、「Female」とある。
世界共通の性別らしい。
大人になって、「アヌスプラグ」という肛門に入れる性具があるらしいことも知ると、なにやら、興ざめしてしまったわ。
男は「プラグ」、女は「ジャック」…
イヤホンを入れるとき、男の気持ちになれるのはあたしだけ?
「ほらほら、いくでぇ。ずっぽし」
「接触不良やぁ」
オスメスの話はそれくらいにして、あたしは国からもう一つの名前「コールサイン」をもらった。
無線局を開局するにはコールサインがいるので、合格者は使う通信機を届け出ることで、従事者免許とは別に、無線局免許状とコールサインが与えられるの。
無線の免許は「人」と「設備」の二つに与えられるんだよ。
高校一年になって、もう一つ上のクラス「電信級アマチュア無線技士」の免許を移行コースで取り、モールスが打てるようになるのね。
こうなると、お空の上では性別がまったくわからなくなる。
YLでもOMでもない、第三の性です。
だからか、あたしは満足して「性の不一致」とか、小難しいことで悩まない人間に育った。
男も女もないのです。
もう機械の一部なんです。
なんかうれしいじゃないですか。
異常ですかね。
JF3***という別の人格で生きることができる。
その与えられた「名前」は結婚しようが、外国で生活しようが、変わることがない。
キラキラネームのように「読めない」という悩みもない。
親から与えられた名前より魅力的でした。
高二で科学部無線班に免許を持っているというだけで部室に寄生していたあたしは、班長の駒井君に「ホの字」で、彼と一緒に二級アマチュア無線技士に挑戦したわ。
二回落とされて、三回目でやっとこさ通してもらい、もう高三で受験だと言うのに、大学受験ラジオ講座を聞きながら無線もやって、縦振れ電鍵で遅いモールスを打ちながら楽しんでいました。
電話で海外と通信するには英語が話せて、聞けないとだめですが、電信(モールス)ならばその心配はないのです。
海外との交信は短波帯でないと無理なので、学校のクラブ局の無線機を使わせてもらっていました。
家の144MHzのトランシーバーとグランドプレーンアンテナではEスポの力(夏に突発する電離層)を借りてやっと四国の新居浜とつながったのがもっとも遠い記録でしたね。
あたしはあまりコンテストに興味がなく、だんだん144MHz帯のFM局にちやほやされるようになると、ダンプの運ちゃんとか、ガラの悪いアンカバ局と交信するようになります。
アマ無線の不良です。
不良少女は、このままアマ無線から遠ざかります。
体も大人になって…あたしは変わってしまったのだろうか?
男の子よりも明確に体の変化が出てしまい、あたしは無線どころではなくなっていくのでした。
電波形式はA3J(今のJ3E)で、通称SSB(シングルサイドバンド)でした。
当時は、SSBが出せるリグ(トランシーバー)は車載用で日本電業(Belcom)のライナー2かライナー2DXしかなく、あたしは叔父のDXの方を使わせてもらっていました。
もしかしたら、福山電機のマルチ2000、TRIO(今のKENWOOD)TS-700があったかもしれませんがとても高価なトランシーバーで、あたしらには手が出なかった。
さてさて、当時、 アマチュア無線をしている女の子なんか珍しかったから、お空に出たら、パイルアップで泣きそうになって交信してましたね。
パイルアップというのは、次から次に多局から呼ばれて交信をせがまれることです。
「QRZ?もう一度お願いします!」
「えーと、QRAはぁ、よこやまと申します。よしののよ、こどものこ、やまとのや、まっちのま、ヨコヤマです」
「QTH?えーと、なんだっけ」
万事、こんな調子。
最初は、通信内容の原稿を見ながらですよ。
あたしら、YL(ヤングレディの略)は、おじさんに人気でした。
結婚すると若くても女性はXYL と呼ばれ、「ペケさん」 と自分の奥さんを呼ぶ局長さんもいました。
どういう意味だろうか?「セックスYL」つまり経験済みの元YLという意味だろうか?
いやいや、「ばつ」のXで、「もうYLじゃないよ」という意味だろうか?
そのうち、お馴染みさんもでき、お空に出るのにも慣れると、技術的な話もOM (ベテラン)局とするようになってきます。
ある日、コネクターの話になって 、
「アンテナ側の同軸ケーブルにオス、リグ側がメスになっとるでしょう?ドウゾ」
とOMさんがおっしゃる。
「オス、メス?」
「そうや、出てる方がオスで、穴のほうがメス。ドウゾ」
「了解です。オス、メスねぇ」
これ以上言うと、アマチュアコードに引っ掛かるんで言えません。
「こらぁ、〇〇局、YL さんに、なにを教えとんねん」
と、他の常連さんが、ブレークしてきた。
タヌキ(傍受)して、一部始終を聞いてはったんや。
どうもコネクタとかジャックとプラグには雌雄があるらしいことを知る乙女でした。
アメリカの部品表にも「Male」、「Female」とある。
世界共通の性別らしい。
大人になって、「アヌスプラグ」という肛門に入れる性具があるらしいことも知ると、なにやら、興ざめしてしまったわ。
男は「プラグ」、女は「ジャック」…
イヤホンを入れるとき、男の気持ちになれるのはあたしだけ?
「ほらほら、いくでぇ。ずっぽし」
「接触不良やぁ」
オスメスの話はそれくらいにして、あたしは国からもう一つの名前「コールサイン」をもらった。
無線局を開局するにはコールサインがいるので、合格者は使う通信機を届け出ることで、従事者免許とは別に、無線局免許状とコールサインが与えられるの。
無線の免許は「人」と「設備」の二つに与えられるんだよ。
高校一年になって、もう一つ上のクラス「電信級アマチュア無線技士」の免許を移行コースで取り、モールスが打てるようになるのね。
こうなると、お空の上では性別がまったくわからなくなる。
YLでもOMでもない、第三の性です。
だからか、あたしは満足して「性の不一致」とか、小難しいことで悩まない人間に育った。
男も女もないのです。
もう機械の一部なんです。
なんかうれしいじゃないですか。
異常ですかね。
JF3***という別の人格で生きることができる。
その与えられた「名前」は結婚しようが、外国で生活しようが、変わることがない。
キラキラネームのように「読めない」という悩みもない。
親から与えられた名前より魅力的でした。
高二で科学部無線班に免許を持っているというだけで部室に寄生していたあたしは、班長の駒井君に「ホの字」で、彼と一緒に二級アマチュア無線技士に挑戦したわ。
二回落とされて、三回目でやっとこさ通してもらい、もう高三で受験だと言うのに、大学受験ラジオ講座を聞きながら無線もやって、縦振れ電鍵で遅いモールスを打ちながら楽しんでいました。
電話で海外と通信するには英語が話せて、聞けないとだめですが、電信(モールス)ならばその心配はないのです。
海外との交信は短波帯でないと無理なので、学校のクラブ局の無線機を使わせてもらっていました。
家の144MHzのトランシーバーとグランドプレーンアンテナではEスポの力(夏に突発する電離層)を借りてやっと四国の新居浜とつながったのがもっとも遠い記録でしたね。
あたしはあまりコンテストに興味がなく、だんだん144MHz帯のFM局にちやほやされるようになると、ダンプの運ちゃんとか、ガラの悪いアンカバ局と交信するようになります。
アマ無線の不良です。
不良少女は、このままアマ無線から遠ざかります。
体も大人になって…あたしは変わってしまったのだろうか?
男の子よりも明確に体の変化が出てしまい、あたしは無線どころではなくなっていくのでした。
America Bombay China Denmark England
てな感じでSpell Out してたのが
KDD方式 日本のみ
電報局 船会社 海上保険 船名確認
NATO方式(映画でよく見るやつ)
Alfa Bravo Charley Delta Echo
Foxtrot Golf Hotel ・・・
あとは航空会社などが予約などで使う
Able Billy Charley ・・・
無線にもこのようなSpell Out する
alphabet Rule があったのでしょうか?
プリン 好奇心から