今日のNHKの『ためしてガッテン』は交通事故を防ぐ方法だった。
高速道路で高速走行しているときの視野の狭まり方は防ぐことができず(一種の催眠状態)、十分な車間をあけることが最大の防止策ということだった。
※常人の緊張は、せいぜい5分しか持たないということを自覚してください。

時速100㎞の走行なら「4秒ルール」である。
前方の車が、標識などを通過してから4秒後に、自車もその標識を通過するように車間を開けるのだ。
これをやっている人は多いのではなかろうか。


そして自動車専用道路に入る際の逆行が、実は若い人に多いという事実。
そのため、出口に道路公団が道路の表面に進入禁止の表示を入れたら激減したそうだ。
これは良いことだ。
どんどんやってほしい。
高く掲げた「進入禁止」の道路標識など、ほとんど見ていないらしいから。

また、驚くべきことはアクセル・ブレーキの踏み間違いが、老人特有の現象ではなかったということ。
これも若い人に多くなっている結果が出ている。
駐車場で多くの踏み間違い事故が起きているのは、よく知られている。
そして踏み間違うときに「ある事」が起こっている。
ブレーキとアクセルを頻繁に踏みかえる駐車操作のときに、携帯電話の着信があったり、びっくりするようなことがあると、この事故が起こりやすいようだ。
ちょっとした段差をゆっくり超えてから「寸止め」をする実験では、着信が鳴ると追突が頻繁に起こった。

あたしの経験で、こういった駐車の際の段差越えは、ブレーキペダルに足を乗せたまま、クリーピングで進めると、踏み間違いがないと思う。
少々の段差はクリーピングで越えられる。
越えられないときだけ、ゆっくりアクセルを踏もう。
オートマ車は、アクセルペダルから足を離すとクリーピングといって、勝手にゆっくり前進するようになっている。
バックも同じだ。
クリーピングでは、ブレーキ操作だけで、車を前進させたり後退させたりできるのである。
危なければ、思いっきり踏み込んで構わない。
なぜなら、足は最初からブレーキペダルにしか載せていないから。

先生も指摘されていたが、アクセルペダルをゆっくり踏み出すくせをつけることだ。
急発進は、どんな場合にもよくない。
ゆっくりアクセルペダルを踏めば、パニックになることもない。
もっと言えば、「クリーピング→アクセルペダルをゆっくり踏み出す」である。

あたしらのようなマニュアル車世代は、ゆっくりアクセルペダルを踏む「しつけ」ができている。
なぜなら、「半クラッチ」という操作が必須だから。
今の若いドライバーは最初からオートマチック車なので、すぐにアクセルペダルを踏み込んでしまうようだ。
マニュアル車は、もともと急発進が難しい。
クラッチを切らずにアクセルペダルを踏んでもエンストするだけで、きわめて安全なのだ。

オートマチック車は危ないものだという自覚を持とう。
また、これからの車には、踏み間違い防止装置を必ず装備すべきだと思う。