二階俊博自民党幹事長が志帥会の集会でマスコミ批判を交えて総決起を呼び掛けた。
首相の一連の疑惑に対する説明責任を「果たした」ということで一段落の感があるのだろう。
いくら内閣支持率が低いからと言って、安定政権であることは間違いない。
少なくとも来年の暮れまでは。
となると、にわかに活気づくのが改憲派だ。
安倍首相も、ふてぶてしく、ときに慇懃(いんぎん)に物言いをするのは、そういう盤石感の表れである。

来年の今頃、国民は安倍首相への不信感など忘却の彼方に消し去っていることだろう。
もし景気が少しでも上向こうなら、もう「過去のことは水に流して東京五輪にむかって邁進しよう」となるに違いない。
改憲や天皇退位も成って、新たな「安倍日本丸」の発進だとばかりに意気揚々たる姿が目に浮かぶようだ。

安倍政権は、あたしたちの気持ちとは裏腹に順風満帆なのだろうか?

どうしてあの人を勝たせたのだ?

愚民政治の一端を見たようで、あたしには忸怩(じくじ)たるものがある。

「ほかの政党よりもまし」だという理由で自民一党独裁を許してしまった。
悔やまれてならない。