いよいよ明日、安倍政権に国民の審判が下るのですが、どうやら自公連立の大勝利に終わるのではという予想が新聞などで言われています。

それも最低の投票率になって…
天候も悪いし、棄権する人が増えるような感じはしますけれど、ここはひとつ、投票率だけでもワースト記録を更新しないようにしたいもんです。

日経平均株価が最高値を更新しているのも、安倍氏への追い風になっています。
あたかもアベノミクスが成功しているかのように。
これは「お友達」の黒田日銀総裁の「援護射撃」による株価つり上げなんですよ。
日銀が上場投資信託を6兆円も買い入れて市場を刺激し、機関投資家が好感して日本株買いをしているからなんですよ。
なにもアベノミクスが成功しているわけじゃない。
たしかに日本企業の業績は向上している部分もある。
それは企業努力であって政府の力ではない。
それに大企業は日本共産党が指摘するように「内部留保」にいそしんで、儲けを労働者に還元しない悪しき習慣が蔓延しているから「トリクルダウン(滴り落ち)」が国民にいきわたらないのです。

「国際競争力」を理由に「内部留保」をするのが資本家の常套手段です。
昔からそうです。
飼い犬に餌をやらない方式の搾取は、むしろアベノミクスで助長されているかのようです。

雇用の改善も地方は、置いてけ堀であり、非正規が増えて数字が良くなったように見えるだけ。
働き方改革、男女共同参画はどこへやら。

さて、この衆院選挙で自公が大勝すると、次に来るのは改憲作業です。
来年の通常国会で改憲発議があり、発議から数えて60~180日で国民投票に持っていかれます。
そのときに、国民一人一人がちゃんと改憲・護憲に意見が持てるのかが心配です。

改憲リスクをちゃんと共有できるのか?

もしいささかでも疑義や、わからないとか、躊躇の心があるのなら、国民投票で「反対」票を入れてください。
棄権は「白紙委任」で、改憲肯定となり文句は言えなくなります。
改憲にどう考えても賛成だと思うのなら迷わず「賛成」票を入れるがよろしい。

あたしが言えるのは「白紙委任」だけはしてほしくないということ。
あなたが考えて、投票行動を起こしてほしい。
国民投票はこれまでの選挙とは根本的に違う民主主義的な行為であり、国民が示せる最終意思決定です。
それだけは自覚しておいてください。

自公連立+α政権が、改憲につき、議論を尽くさず、強行採決で国会を乗り切るのは明白です。