山を見るとその山が何で出来ているのかが気になる。
ブラタモリじゃないが、岩石マニアみたいに石ころをハンマーで叩いてみたくなる。

「安山岩だね」
「えー?これがぁ」
「そうだよ、安山岩。黒いだろ?玄武岩質の多い安山岩だよ」
安山岩とは火成岩の一種で、深層岩でもある。
地中深く、プレートの沈み込みが起こるような、極度の摩擦熱で岩石が流動化している場所で生まれ、海底火山でマグマとして噴出して地表に出てくるのだった。
「なんで安山って言うかしってるかい?」
「中国の山の名前かなんかかしら?」
「違うね。アンデス山脈にこの石が産するから、アンデスの「安」だよ」
「へええ。そうなのぉ。知らなかった」

話は飛ぶが「アンシャン・レジーム」と言う言葉を思い出した。
フランス革命以前の政治態様を言うのだと世界史で習ったような気がする。
「旧体制」ということだろうか?
フランス議会は「三部会」で有名だけれど、これはブルボン朝に起こり、三つの身分から議員が構成されていたことに因む。
ただアンシャン・レジーム下では三部会は有名無実だったそうな。
すべて、第一と第二の特権階級、つまり聖職者と貴族が政治を牛耳り、第三身分の農民や市民などが政治に口出しできることはまずなかった。
フランス革命でアンシャン・レジームは崩壊するのだが、ことあるごとに「旧体制」や「守旧派」が顔を出すのは、今も昔も同じだ。

そうして安山岩も古代の証人としてこんな山中に顔を出すのだった。