羽生結弦君が外国人記者からインタビューを受けて、流ちょうに英語で答えているのを見て「ああ、私の英語はなんて稚拙なんだろう」と恥じ入った。
五十も半ばになり、それなりに外国の知人もいながら、どうも英語がうまくならない。
反対に向こうの人に「日本語」で話してもらったりで、申し訳ない。

若い頃は、英語で論文発表もしたのだけれど、ペーパーがあったのでなんとかこなせた。
会話となるとすこぶる怪しい。
話せても、聞き取れないことが多いのだった。
ヒアリングの弱さは、おそらく外国へ行った経験がほとんどないからに相違ない。
私が渡航した国はソウルと釜山と香港と深圳そしてバンコックだけだった。
M.I.Tに留学する話があったが、流れてしまった。
というわけで私の英語は、日本に来ていた留学生のロバートとベッドの中で覚えた下品なものだった。
「お里が知れる」とはこのことで、妙な日本語をしゃべるガイジンのように彼らに映るだろう。

その後も、私の「教材」は海外AVとアクション映画であった。
それしか興味がなかった。
アマ無線の英語はモールスなので略号ばかりで済むから、発音は二の次になる。
それも「ラバースタンプ」といって、決まり文句を電鍵でたたくだけ。
なんとも情けない私の英語体験である。
そんでも中学生のころは「怖いもの知らず」のガキンチョ魂で、習ったばかりの英語を使って海外局と交信していた。
でもHM(韓国)のアマチュア局だったけどね。
WやK(米国)とは一度も交信した事がなかった。
あの頃はBCLをやっていてFEN(米軍極東放送)とかVOA(アメリカの声)、BBC(ロンドンBBC)のラジオ局を聞いて英語耳を鍛えていたと思う。

日本のスポーツ選手の上手な英語の会話を聞くにつけ、私は情けなくなります。
中指を立てて「Fuck you!」なんて絶対使っちゃいけませんぜ。