ビーバーをWikipediaで引くと、とんでもない情報が得られた。

ビーバーは木をかじり倒し、勤勉な作業で巨大なダムを建設し、その中で子供を産み育てていることはよく知られている。

ビーバーが良質な毛皮を有していることから乱獲され、ヨーロッパでのビーバーの棲息が危機に瀕したという歴史の裏に、いったい、人はどんなものにビーバーの毛皮を珍重して用いたのかをここで知ることができた。

昔の西洋人の男性がシルクハットをかぶっているのは、日本でも知られているけれど、この帽子がシルクになったのは、ビーバーの毛皮がタイトしたからだというのだ。

それまでは、ビーバーの毛皮で出来たふさふさの帽子、ビーバートップハット(私の想像ではバッキンガム宮殿の衛兵がかぶっているあの帽子みたいなもんじゃないかな?)を成人男子はかぶるのが正装だったそうだ。
ナポレオン・ボナパルトの帽子もビーバー製だったらしい。


そんなことよりも、ビーバーの排泄器官である。

おしっこの穴、うんちの穴、産道いずれも一本だけだというのだ。

こんな動物は鳥類以外に、私は知らない。
もっとも鳥類はアンモニアの代謝で液体の尿をつくって溜める器官を持たず、固体で尿をうんちといっしょに排泄せねばならない事情からそうなっているので、いささか異なるのかもしれない。
※カモノハシがどうだったか、ちょいと気になる。調べてみてね。

げっ歯類とはいえ哺乳類で排泄器官が一本化されているとは…

そこで、なおぼんRは思い当たる節があった。
アダルトビデオなどで「潮吹きシーン」があるが、あれが尿なのか膣分泌物なのかが議論が分かれるところなのだけれど、ビーバーの例を加味すると、どっちでもあり得る可能性が示唆される。
尿路と膣は隣り合わせであり、薄い壁を通して連通していても不思議ではなくなってくるのだ。

ビーバーから変な方向に話が飛んだが、戻す。

ビーバーの勤勉により、深刻な環境破壊も出ているそうだ。
彼らの作った巨大ダムは、洪水の種になったり、川の水の流れを変えて下流を渇水させたりする。
また森林を伐採しすぎて、森がなくなってしまうということもあるらしい。
その巨大なビーバーダム湖は衛星からも撮影されているほどだ。
半面、そのダム湖によって、渡り鳥の憩いの場を提供したり、プラス面もある。
要は、バランスの取れたビーバーと自然の関係ならば問題はないのである。
人間がビーバーを乱獲したり、人間がビーバーを、ビーバーのいないアルゼンチンに持って行って毛皮を取るために繁殖させたりして野生化させて森林破壊を引き起こしているのが問題なのだ。

英語にも「ビーバーのように働く(work like a beaver)」という表現があるくらい、勤勉の象徴にもなっている。

ビーバーさん、カピバラさんのことをどう思う?