麻生太郎財務大臣兼副総理が金融庁の報告書を受け取らないと言って野党の追及を受けそうだ。
その問題は別にして、金融庁の報告は正直なもので、批判されるにあたらないと思う。
そういう年金破綻問題は昔から言われてきたことではないか。
もちろん計算の方法に疑義がないわけではないが、調査機関がはじき出した金額に一応の合理性はある。
私は、前提条件の65歳定年で定年後30年生きるという設定に非現実性を感じる。
我々世代はそんなには生きられないだろうからだ。

今のご老体は丈夫である。
戦争を経験され、過酷な戦後日本を生きてこられた。
対して、団塊の世代はまだしも、その子供世代は食品添加物や化学品まみれになって育った。
また便利さと引き換えに高カロリー食品を摂取し、慢性的な生活習慣病に罹患し、運動をしない。
こういった人々が、「人生100年」を生きながらえるとは到底思えない。
安倍総理らが、バラ色の未来を、何の考えもなしにぶち上げただけで、それに忖度するようなモデル人生設計を作って試算した結果が「老後2000万円」報告書だったのだろう。

こういう無責任な提示はこれまでにもたくさんあった。

政府の景気判断もそうだし、雇用の問題の改善の内容もそうだった。
大本営発表のごとく、アベノミクスがうまくいっているような見せかけを演じてきたわけだ。

「国民総活躍」だってそうだろう。
「人生100年」なんて、本当に思っているのだろうか?
「待機児童ゼロ」も本当にやる気があるのだろうか?
言葉ばかりが独り歩きして、国民を失望させている。

「少子高齢化」は現在の状況を表しているのであって、近い将来は単に「少子化」だけが現実になるだろう。
老人はばたばたと死んでいき、長生きできない未来が来るからだ。

ただ、厚労省が危惧している「認知症の増加」だけが現実味を帯びてきたが…