従弟の浩二が行方知れずになって、この歌を聴くと、心が痛む。
内藤やす子の『弟よ』だ。

悪くなるのはもうやめて
あなたを捨てたわけじゃない…


ここがグッとくるのだ。
彼は、純真な子で、グレたりする子じゃないと私は信じている。
そんな姿は似合わない子なんだ。
でも寂しい目をしていたこともあった。
彼に心の闇がなかったとは誰にも言えない。
なかったら親にも告げずにいなくなるはずがない。
一緒に収録されている『想い出ぼろぼろ』も、もし浩二と私が駆け落ちして一緒になったらこんな関係に落ちぶれてしまうのではないか?と思うのだ。
私と暮らしても、浩二は幸せになれなかっただろう。

私は片ときも浩二を忘れたことはなかった。
どうか、無事で生きていてほしいと願っていた。
願わくば、幸せに暮らしていてほしかった。
高橋真梨子の『五番街のマリーへ』の「私」の気持ちがよくわかる。
ふと、浩二の生活を垣間見てみたい衝動にかられる。

私の人生は後悔だらけだった。
これからもそうだろう。