この聞き慣れない術語は、たとえば地震の前触れのような「異常」な「現象」をひっくるめていうのだそうだ。
アマチュア無線家にとって身近な「宏観異常現象」は「電波伝播(でんぱでんぱ)」の異常だろうか?
※「電波伝播」は「でんぱでんぱ」ではなく「でんぱでんぱ」と読む。ただ「電波伝搬(でんぱでんぱん)」という術語もあるので注意を要する。いずれにせよ、空間を電波が伝わる現象を言っている。

地球上において、波長が数キロメートルとか数百メートルもある長波、中波帯の電波伝播は地表を這うように進む「地表波」となることが知られる。
中波も冬季や深夜には電離層反射(E層)で遠隔に到達ことは知られている。
短波帯は主に電離層反射(E層やF層)で遠隔に伝わる。
超短波、極超短波帯になると、ほぼ見えている範囲に直接波として届く。
正常な電波伝播はそういうものであるが、これが宏観(こうかん)異常となるとどのようなものがあるのだろうか?
単に「異常伝播」というならば、太陽活動によるデリンジャー現象やスポラディックE層反射などがあるが、宏観はそうではない。
原因がよくわからない「異常」なのだから。
巨大地震の前兆ともとれる異常伝播がそうだ。
プレートの押し付けによる、岩盤へのひずみが「圧電効果」を発揮して電磁的な異常を発現し、異常な電波の発生、磁場のひずみ、大気圏の電離層への伝播などがあるらしい。
圧電効果とは結晶構造において、格子欠損があったりすると、圧力で電位差を生じ電流が流れることだ。
地電流が突然に生じたりするのは地震の前ぶれだと言われるのも圧電効果に相違ない。

地震に関する宏観異常現象にはほかに、井戸水の水位が急に変化したり、ナマズが暴れたり、地震雲が見られたり、地鳴りや発光現象が見られるというものが挙げられる。
この中には科学的根拠の乏しいものもある。
都市伝説や迷信の域を出ない「現象」だということだ。

ただし電波伝播現象の異常は、科学的に調査されていて、地震の予知に少なからず貢献するだろうと言われている。