長野県と岐阜県の県境に乗鞍岳(いくつかのピークを持つ連山系)という高い山があります。
そこは、空気が薄く澄んでいて、太陽コロナの観測には好適な立地なので、国立天文台が「コロナ観測所」を建設しました。一度老朽化で閉鎖されたようですが、再び天体観測を啓蒙するために新たな機構が運営しているようです。
太陽コロナの観測は地上観測の時代が終焉を迎え、現在では太陽観測衛星「ようこう」とその後継機「ひので」によっておこなわれるようになったからです。

ただ、今でもそこは「コロナ観測所」と土地の人には呼ばれているので、今回の新型コロナウィルス感染症が発生した今でも「ウィルスの研究を山の上でやっているらしい」というデマというか、うわさが笑い話として伝わっているとか。
だいたい「太陽コロナ」と言っても一般の人には、なんのことやらわからないのです。
それがウィルスの名前だとして、混同されても当たり前なのかもしれません。

太陽のコロナはプラズマという電離した(電気を帯びた)気体、つまり太陽のような恒星では、それは水素ガスであり、水素の原子核と電子が分かれて飛び交っている状態です。
そしてコロナは、とても明るい光輝を放っています。
しかし、コロナを見るには、太陽本体の光輝が邪魔して見えませんので皆既日食のときに観測します。
とはいえ、研究するために皆既日食を待っていては、そう何度もあるわけではないので、進みませんので、コロナグラフという特別な望遠鏡を用いてコロナ観測をします。
簡単に言えば、太陽本体を円板で遮光するために隠して人工的な皆既日食を作ればいいのですよ。

コロナには不思議な現象が知られていて、その原理はまだ解明されていません。
それは、太陽の表面温度が6000℃(絶対温度も6,000K、273℃の差など誤差に含まれる)もあるのに、その外側に分布するコロナの温度は1,000,000℃(K)にも達するのです。
なぜ、そんなに加熱が進むのだろうか?
これは「コロナ加熱問題」として学者の間で議論が進んでいますが、結論が出ておりません。

もうひとつ、コロナ風評被害とでも言いましょうか、そんな話題を。
私は、映画『ワイルドスピード』が好きで、おそらく全作を観ていると思うんですが、この主人公のドム(ドミニク・トレットの愛称:演ヴィン・ディーゼル)が酒場で注文するのがメキシコ製の「コロナビール」なんですよ。
こいつは、瓶のままラッパ飲みするのがスタイルで、瓶の口にカットライムを差し込んで飲むのが気の利いた飲み方とされます。
日本のビールと違って、透明な瓶に入って売っています。缶のタイプもあるようですがね。
日本でも売っているはずですよ。
ただ、今回のコロナ騒ぎで、売れなくなったらしく、工場を閉鎖したとか。
哀しいなぁ。
ドムがちょいと一口、コロナを含むのが、かっこいいんだよね。
この映画は「おっさん」がいかしてるんです。
若いのは、一部で、ドムをはじめ、デッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)、ルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)という屈強なおっさんが、強いのなんのって。
そして女性ドライバーがまた、うまい。
運転好きな人なら、ぜったい見てほしいな。日本車も出てきます。ブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)の乗車が日産スカイラインGT-RのR33系だと思う(彼は交通事故死してしまった)。
当然マニュアルミッション車で、内燃機だから、ニトロメタンでブースト加速するシーンもあり。
ラジコン燃料でもハイニトロ仕様(この場合はニトロプロパン配合)で加速性能を上げることもあったわ。
内燃機は電気モーターにはない面白さがあるのよ。
そのことはまた別の機会に。