寒い夜は、燗をつける。
ウィスキーのホットとか、焼酎のお湯割りもするけれども、燗をつける手続きが酒飲みには嬉しいのである。

ウィスキーのホットとか、焼酎のお湯割りもするけれども、燗をつける手続きが酒飲みには嬉しいのである。

これは「酒たんぽ」という、お店じゃおなじみのアルマイトの容器だ。
「藤巻」といって、取っ手が熱くならないように「藤」が巻いてある。
これは「1合」で、上の段までが「1合」である。
私の酒器は、こんなの。

「藤巻」といって、取っ手が熱くならないように「藤」が巻いてある。
これは「1合」で、上の段までが「1合」である。
私の酒器は、こんなの。

高島屋京都店で、結婚した時に主人と選んだものだ。
渋い地の色に「白鷺」が佇んでいる。徳利の側面にも、盃の内側にも。
彼とは、もう盃を交わすことが無くなったので、私が独り占めして使っている。
この徳利の容量が「1合」なんだけど、酒パックや一升瓶から注ぐとたいていあふれさせてしまう。
内容がわからないから。
そこで、いつごろからか「1合の酒たんぽ」を買い求めて使うようになった。
これなら、一合きっちり量れて、燗を付けたあと徳利に移し替えるだけだから。
居酒屋ではそうやっているんだろう。
雰囲気も居酒屋で飲んでいるような気にさせる。
酒を量って飲むと、量を過ごさない。飲みすぎないのだ。
もともと熱燗はすぐ回るので、飲みすぎに好適だ。
肴は、ちくわであったり、6Pチーズであったり、湯豆腐やホッケの一夜干しのあぶったの、白ネギをフライパンで焼いたの、船凍スルメイカ(平和堂で安い)の酒蒸し、ウィンナーソーセージの湯がいたの、目刺しのあぶったの、厚揚げ豆腐を焼いておろししょうがと刻みネギとめんつゆをかけたの、粉ふきイモのマヨネーズがけ、生シイタケのバターソテーのポン酢がけ…などだ。
どれも料理と言うほどのものではない。ガスレンジとフライパンや片手鍋があればできるものだ。
化学者の料理などこんなものだ。
アルコールランプがあればできる。
では一献…
渋い地の色に「白鷺」が佇んでいる。徳利の側面にも、盃の内側にも。
彼とは、もう盃を交わすことが無くなったので、私が独り占めして使っている。
この徳利の容量が「1合」なんだけど、酒パックや一升瓶から注ぐとたいていあふれさせてしまう。
内容がわからないから。
そこで、いつごろからか「1合の酒たんぽ」を買い求めて使うようになった。
これなら、一合きっちり量れて、燗を付けたあと徳利に移し替えるだけだから。
居酒屋ではそうやっているんだろう。
雰囲気も居酒屋で飲んでいるような気にさせる。
酒を量って飲むと、量を過ごさない。飲みすぎないのだ。
もともと熱燗はすぐ回るので、飲みすぎに好適だ。
肴は、ちくわであったり、6Pチーズであったり、湯豆腐やホッケの一夜干しのあぶったの、白ネギをフライパンで焼いたの、船凍スルメイカ(平和堂で安い)の酒蒸し、ウィンナーソーセージの湯がいたの、目刺しのあぶったの、厚揚げ豆腐を焼いておろししょうがと刻みネギとめんつゆをかけたの、粉ふきイモのマヨネーズがけ、生シイタケのバターソテーのポン酢がけ…などだ。
どれも料理と言うほどのものではない。ガスレンジとフライパンや片手鍋があればできるものだ。
化学者の料理などこんなものだ。
アルコールランプがあればできる。
では一献…
水割り2杯が僕の均衡点。
あとは雰囲気と珈琲、タバコ
相当背伸びをして酒と対峙せねばならぬ。。
でもクラスメートがいれば安全で居心地がいい。
クラスメート 集いて酌む酒 心地よく
時間よこのまま 止まれと思う
クラス会 まず一献の ご挨拶
ぬる燗二合 酒はひと肌
うまし酒酌む 良き人々と
古い歌歌えば 甦るあの頃
あいつは今頃 何してるだろう
歌ひしともがら まさきくあれかし
酒醒めても 僕はこのままでいよう
酒を愛した詩人を二人
太宰帥大伴旅人の酒を讃めたまふ歌
験(しるし)なき 物を思はずは 一坏(ひとつき)の 濁れる酒を 飲むべくあるらし
中々に 人とあらずは 酒壷(さかつぼ)に
成りてしかも 酒に染みなむ
あな醜(みにく) 賢しらをすと 酒飲まぬ
人をよく見ば猿にかも似む
価(あたひ)なき 宝といふとも 一坏の
濁れる酒に 豈(あに)勝らめや
若山牧水ー ほぼ依存症
白玉(しらたま)の 歯にしみとほる
秋の夜の 酒はしづかに 飲むべかりけり
かんがへて 飲みはじめたる 一合の
二合の酒の 夏のゆふぐれ
あな寂し 酒のしづくを 火におとせ
この夕暮の 部屋匂はせむ
わが歌を 見むひとわれの おとろへて
酒飲むかほを 見ることなかれ
ほんのりと 酒の飲みたく なるころの
たそがれがたの 身のあぢきなさ
酒無しに けふは暮るるか 二階より
あふげば空を 行く烏あり
酒のめば なみだながるる ならはしの
それもひとりの 時に限れる
それほどに うまきかと人の とひたらば
なんと答へむ この酒の味
酔ひぬれば さめゆく時の さびしさに
追はれ追はれて のめるならじか
人の世に たのしみ多し 然(しか)れども
酒なしにして なにのたのしみ