新コロで緊急事態宣言が発令された某所の人出と解除されたときの人出を比較して120%だのと増加率を報道していたが、もし発令時が「0人」だった場合、解除後、1000人に増加したとしたら何倍になるんだろうと思った。
「0で割ってはいけない」という数学の大前提がある以上、この倍率(増加率)は計算不能というほかない。
もし発令時に「1人」でも人出があれば解除後は「1000倍」の増加率になるのだから。

ある会社で新製品Aが昨年発売されたが、まったく売れず、今年の前年同月になんと10万円の売り上げがあったとしよう。
この場合、「対前年同月比」は上記理由と同じで計算不能になるので、Excelなどの表計算の場合おなじみの「#DIV/0!」がセルに表示されるはずである。
そのままにしておくか、なんなら「ー」でも入れて表示するほかない。

「0で割ってはいけない」という数学の大前提を説明するのに私は、「y=1/x」の双曲線関数(反比例のグラフ)を示してやることにしている。

このグラフを描けば、座標軸のx軸(y軸も)は漸近線であり、決してグラフと座標軸が交差したり接することは無いことが一目でわかるからだ。x=0はおろかy=0もあり得ないのである。
第一、原点(0,0)をこのグラフは通らないだろう?
反比例双曲線

論理的に的確な表現ができるのかもしれないが、数学者でもない私が言うと「詭弁」になりそうなので、解析的にグラフで示してやるのだ。