おもちゃ市場では、昭和や平成のころの「あそび」が、姿を変えて、大人を巻き込んでブームらしい。
ひとつは「たまごっち」だ。
私は持っていなかったけれど、まわりの女も男もぶら下げて、撫でていたものだ。
もうひとつは「ミニ四駆」である。
「コロコロコミック」というぶ厚い漫画雑誌で、少年が夢中になったクルマの模型だ。
こいつは部品がばら売りで、たしかタミヤ模型が販売していたと思うけれど、改造が自在にできて、自分だけのクルマが作れたものだ。
当時も親子で夢中になっている人たちが話題だったけれど、このコロナの影響で親子の絆が深まって、再びブームの兆しである。
ほかに「人生ゲーム」や「リカちゃんハウス」が今も、おうちで楽しむ玩具として脚光を浴びだしている。
クリスマス商戦が始まっており、昨年のリベンジ消費も手伝って、活況なのだそうだ。

かくいう私も、パドルを買いましたよ。
CW
右の、透明プラスチックのつまみのあるのが「パドル」です。
左のは、これまで私が使っていた縦振れ電鍵ですね「逓信省式」ってやつです。
縦振れ電鍵は打ち方が厳格で、習得が難しくてね、私はどうしてもうまくなれなかった。
そこで、悔しいがパドルに転向することにしたんです。
パドルは、ドット(左のパドル)とダッシュ(右のパドル)が自動生成するようにできているの。
正確には、パドルだけでできるのではなくエレキー回路をつないで使います。
昭和時代の無線機にはエレキー回路がついていないから、縦振れ電鍵か、バグキー(振り子式横振れ電鍵)、もしくは複式電鍵を直接つなぐしかなかった。
最近の無線機はエレキー回路が内蔵されていて、どんなキーでもつなげるようになっています。
私は、今、練習用エレキー回路にパドルをつないで練習しています。
慣れるまで、これもなかなか大変ですが、おそらく、縦振れ電鍵のようなクセはなくなるだろうと思います。
とはいえ、アマチュア無線自体が昭和レトロな趣味ですわね。
そのなかでもモールスをやろうってんだから、ガラパゴスですよ。

よくよく考えたら、コロナ時代に見直されるべき趣味が、アマチュア無線かもしれない。
もともと、遠く離れた者どうしが電波で会話したり、通信する趣味ですから、ソーシャルディスタンスは守られています。
LINEやSNSに飽きたら、このレトロな通信手段を、手間暇かけて、顔も知らない人とつながるのも一興かもしれません。
モールスはそれ自体、練度が試される技なので、競技もあります。
いずれは、わたしも縦振れ電鍵でちゃんと交信したいと思っていますのよ。上条和子のように。

私の場合、生活が昭和から変わっていないのね。
文庫本を読み散らかし、ラジオが情報源で、ウィスキーを舐めつつ、屁をこいて寝ている。
体がなまると、庭に出て合気道の杖(じょう)を振っている。
玄関先に来る、野良ネコに、ちくわなどをあげて…
家計簿はそろばんでつけて、たまに計算尺で遊ぶと新しい発見があったり、地図帳で空想旅行し、年表で時間旅行し、そのまま寝落ちして、覚えちゃいないが「いい夢」を見ているらしい。
これを「リア充」と言わずして、何と言おうか?
と、書いておこう。