あたしが小中学生のころの、土曜日の昼から日曜の深夜にかけての思い出を音楽でつづります。


ピー・ウィー・ハント(Pee Wee Hunt)っていったら、吉本新喜劇のオープニング曲「ホンワカホンワカ・・・」で有名だよね。
関西だけかもしんないけど。
あの曲は「Somebody Stole My Gal」という題名だそうだ。
「誰かがおれのスケを取りやがった」っていう意味かな?

「8時だよ!全員集合」でカトちゃんが「あんたも好きねぇ」とストリップショーをやるときにかかるBGMが「Tabu」つまり「Taboo」のことよ。
ペレス・プラード楽団って言って、そのスジではかなり有名どころだそうな。
あたしは知らなかったけどね。

お芝居が終わって、お決まりのスチャラカパーになるときの軽快な曲が「盆回り」というんだって。



トランペットとかトロンボーンがいい味だしてるので耳に残る。

スイングジャズやデキシーを子供のころから耳にしていたので、なじみがいいのね。

大阪の人なら、ラジオ大阪で「サタディバチョン」てな番組が毎週土曜日にあったのを知ってるかな。
「コッポリ」とあだ名されている浜村淳と女性のパーソナリティが次のオールナイトニッポンまでつなぐ番組でした。
このオープニングテーマがホルスト・ヤンコフスキーの「女が街にやってくる」だよ。
「ヘッ、ホッ、ハーッ!」とおっさんの声で合いの手(?)が入るやつ。
ニニ・ロッソの「夜明けのトランペット」もこの番組で知ったなぁ。

オールナイトニッポンのテーマと言えば、「Bitter Sweet Samba」だよね。
「鶴光のオールナイトニッポン!」わーい。
「鶴はん、わんばんこ」
「にゅーとーの色は?」
「淡いぴんく・・・かな?」

ばかばかしいったら、ありゃしない。

日曜日の深夜はあしたが学校やというのに、「鶴瓶、新野のぬかるみの世界」に聞き入るのね。
このテーマ曲が「カタヴェント」。
「ちゃかぽこ、ちゃかぽこ」とノリのいい、サンバ。
Dave Grusinのナンバーです。

ラジオばっかり聞いて耳年増になってたころ。
女の子の性についてはよく勉強したが、男の子のそれはまったく誤解してたり・・・
今になって思えば、赤面ものでしたよ。

セックスして、男の子がなにやら女の子の中に出すと妊娠するんだそうな。
「どうやって中に出すんだろ?」

ペニスが硬くなって、それを膣に差し込まれるという行為があたしの中でまったく「欠落」していた。

中一の春までそれは謎のままだった。

浅野小織(さおり)というちょっとツッパッてた友達がいた。
小織に聞いたら、「ネンネちゃんやね。なおぼんは」そう言って笑われたけど詳しく教えてくれた。
「ま、そのうちわかるよ。なおぼんにも」

彼女の予言が当たるのは早かった。
中二の秋には、従弟とやってしまったから。

小織は、あのとき経験者だったのだろうか?
今となってはわからない。
はねっかえりだったから、当時は経験してたと思ってたけど、案外、まだ処女だったのかもしれない。

他人が体内に入ってくるのは、キスで舌を押し込まれる以上に不思議な感覚なんだよ。
今もそれは変わらない。
神聖な儀式なんだよね。ホントは。

クリストファー・クロスの「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」がラジオから聞こえてきた。
「いいね」

これと感じが似ているのがダイアナ・ロスの「マホガニーのテーマ」だな。
ネスカフェのコマーシャルでよく流れてた。

次は、レター・メンの「ミスター・ロンリー」がかかった。
城達也の「ジェットストリーム」のテーマじゃないか。
今日は、いい曲がかかるねぇ。

バーボン「ジム・ビーム」をオンザロックで舐めながら、あたしは一日を終える。

ジム・ビーム