チェレンコフ光が見えた。
青い、それは青い光だった。
湧き上がるように、水面を突き破って・・・

光の速度を超えることはできない。
絶対速度だから。
光の速度に近づくと、質量が無限大になるの。
もし、その壁を突き破ったら・・・
※ほんとうは質量ではなく「運動量」が無限大になるの。質量は変わらない。

音速の壁を破ると、ソニックブーム(衝撃波)が走る。
音は空気という媒質を通じて伝わるから。

光は?
真空でも伝わる。
媒質があろうがなかろうが。

でも媒質があると、光の速度は幾分、遅くなる。
すると、どうだろう。
わずかに光より早い粒子が存在できる「スキ」ができる。
遅くなった光を追い越す粒子が、核分裂で生じたら・・・
そのときの衝撃波に当たる光があのチェレンコフ光なんだよ。

光速を超えたときに、放たれる死の光
原子炉からそれは絶えず放射される「神の火」

被曝すると、DNAがちりぢりに破壊され、DNA特有の「自己再生」が不可能になる。
もとの設計図がなくなるから。
被曝の火傷はけっして治らない。
新しい細胞を作る設計図が破壊されたから、ただ腐敗していくのみ。
永遠の痛みに苛まれながら・・・

それでも、原発に頼らねば、生きていけない。
ほんとにそうなのか、あたしにもわからない。

北朝鮮はノドンミサイルの射程に美浜や大飯を入れていると聞く。
稚拙なミサイルでも、破壊することは可能だ。

原子炉は、活断層よりも空からの攻撃には無力なのである。