漬物由来の植物性乳酸菌は、なんともすごいらしい。

乳製品由来の乳酸菌よりも苛酷な環境で生き延びられて、すぐれた微生物ですのよ。
低pH(酸性)、高塩分(いわゆる漬物条件)でも死なないわけね。
したがって、胃を通過して腸に到達する確率の高い乳酸菌です!
乳製品由来の動物性乳酸菌はほとんど胃酸でやられちゃうって言うから、これだけでもスゴイ。

腸内の悪玉菌(腐敗菌)とされる、種々の菌はアルカリ性環境に適応するけれど、酸性環境では死滅するって言われてる。
そこで、植物性乳酸菌の繁殖により、乳酸が産生され、腸内pHが下がることで悪玉菌を駆逐することができてしまうんだわ。
そういえば、ヘリコバクター・ピロリ菌は自ら、アンモニアを産生して胃酸を身の回りで中和することで生き延びているとか。
高浸透圧の塩分の多い環境で、体液を吸いだされない植物性乳酸菌の細胞膜はどうなってるんだろう。

植物性乳酸菌はグラム陽性(グラム染色で青く染まる)の桿菌もしくは球菌です。
http://www.tarunoaji.com/nyusankin.html
「樽の味」さんのHPをご覧くださいな。
エンテロコッカス・フェーカリス
ラクトバシルス・プランタラム(ザワークラウトに含まれる菌)
リューコノストック・メセンテロイデス
ラクトバチルス・ブレビス
ペディオコッカス・ペントサセウス
などが特に有名なようです。
※エンテロコッカス・フェーカリス菌は大腸内に多く存在し、日和見感染を起こす病原菌とも言われます。食品に用いる場合は殺菌してから用いれば、免疫賦活の効果を狙うだけであれば事足ります。このあたり、善玉なのか悪玉なのかよくわからない菌です。免疫力アップの効果は殺菌後のもののほうが、生菌の三倍高いという報告もあります。以下のHPを参照ください。
http://www.i-madoka.com/Enterococcus-faecalis.html

乳製品由来の動物性乳酸菌は乳糖しか代謝できないのに、漬物由来の植物性乳酸菌はさまざまな糖を原料に乳酸を産生するの。
そして、植物性乳酸菌は糖分の少ない飢餓状態においても生息しうるほどタフです。
他の微生物との共存も植物性乳酸菌は許容する(ビフィズス菌との共存)し・・・
植物性乳酸菌は、もともと野菜に付着している菌ですから安心です。

乳酸菌自体は腸内の免疫細胞を活性化する働きがあり、アレルギーや感染症、がん予防に効果を認めるようです。

植物性乳酸菌は、すぐき、しば漬け、たくあん、ぬか漬けに含まれてるよ。
京都はお漬物の町ですから、みなさんも京漬物をどうぞぉ!
※なお、引用した「樽の味」さんは和歌山県のお漬物屋さんです。ここもウマイ!
※カゴメの「ラブレ」(かつて、吉永小百合さんのCMだった)はスグキ由来の乳酸菌だそうです。