キーウィフルーツはマタタビの仲間なので、若い木や若葉にネコが反応するといいます。
※実(み)では、うちのネコは反応しませんでした。マタタビ粉では反応するのにね。

それよりも、あなた、「ゴールデンキーウィ」ってあるでしょ?
中身が黄色い、めちゃんこ甘いやつ。
あれって「オニマタタビ」っていう和名で、緑のキーウィとは違うらしいよ。

キーウィにはね、プロテアーゼ(蛋白分解酵素)の一種、アクチニジン(Actinidin)が果実に含まれることから、「負ける」とか「噛まれる」という人がいる。
つまりね、口の粘膜とか、口唇がかぶれるのよ。
舌苔(ぜったい:したごけ)を分解するのにも効果があるんで、そういう使い方をする人もいる。
当然、アレルゲンとして悪さをするので、アレルギーの人は要注意です。
※ゴールデンキーウィは比較的アクチニジンの含有量が少ないので、アレルギー反応が軽微かも。

アクチニジン(Actinidine)は、かな書きでは同じだけど英文だと語尾に"e"が付くのでややこしい。
もっとややこしいのはどっちのアクチニジンもマタタビ科の草本に含まれること。
両者はまったく異なる化学種で、最初のアクチニジンはたんぱく質で、後者はピリジン誘導体の「アルカロイド」です。
「マタタビ科」のラテン名が「Actinidia」だからこういう命名になったのね。

マタタビ科の草本に含まれるマタタビラクトンとともに、このアルカロイドの「アクチニジン」はネコを狂わせます。
マタタビラクトンにはネペタラクトンとイリドメルメシンが知られていて、どっちもネコに作用するのよ。
このうち、ネペタラクトンはハエには毒性を示し、ゴキブリや蚊には忌避剤として働くって。
まだまだ謎の多い化学物質なのね。

二十九日は「肉球の日」だからでしょうか、今晩はネコの番組もやってましたね。
ネコと人間の関係がもっと良くなりますように。
捨てネコ禁止、殺処分ゼロ、街ねこ応援、ネコは福を招きますよ。
ネコに優しい街は、発展するはずです。