日本がかつて太平洋戦争に突入した時も、我が国への石油の輸出を止められたことが原因でした。
※中国の蒋介石率いる国民党軍と日本軍の戦いで、満州国を建国し大陸の利権をほしいままにしたことに欧米諸国が不快感を露わにしたのでした。
※フランスがナチス・ドイツに負け、ヴィシー政権が発足するも、仏印(フランス領インドシナ)の統治も及ばなくなり、日本が仏印に進駐し、同時多発的に真珠湾攻撃を企てたのでした。

今回の集団的自衛権の行使の際に想定している危機的状況も、中東油田からの日本への原油輸送が脅かされることを挙げています。
油を断たれることに日本政府は、神経質になっています。

日本を取り巻く世界の状況は、八十年も前とは全く異なっていますが安倍政権は大戦前の悪夢に取りつかれているように見えます。

確かに、ホルムズ海峡やマラッカ海峡の機雷掃海を自衛隊が行うことにあたしは、異議を唱えません。
そのための根拠法の整備をするなら、手続きを踏み、国民への説明責任を尽くすべきです。


日本船の航路確保のための掃海は完全な日本の主権行使だと思います。
アメリカとの安保条約とは関係がない。

憲法9条の「解釈」で自衛権は容認されているのでしょう?
だったら、説明は簡単じゃないですか。
「交戦権」は否定されていても「自衛のための戦闘」はやむを得ないから、「最低限」の軍備を保持していることになっているんでしょう?
だったらお使いなさいな。
遠慮無く。

あたしは、護憲派ですが自衛隊は容認しています。
安保は不要で、沖縄の基地は減らしていくべきという立場です。

対中関係での尖閣諸島領有権争いは、当分というか永久的に棚上げで構わず、外交と経済で対処します。

憲法を含め「法」は「解釈」して運用するもんです。
立法の段階で完璧な法は作れないというのが現状です。
立法時の趣旨と運用時の環境は変化してしまうことも多々ある。
法改正が簡単に行くものと、硬性憲法や条約のように難しいものもある。
つまり、法文に書かれていないことを「解釈」しなければならない。
例外的に「刑法」では「罪刑法定主義」が貫かれ、法文に書かれた刑の重さを超えた刑を課することはできない。
そこに解釈はない。
「罪刑法定主義」には、人権の重みが反映されているのです。

法曹の人間なら、「解釈」など後ろめたくもなくやってのけるでしょう。
それが法曹の仕事ですから。

現在の日本は、アメリカの飼い犬どころか、飼い猫じゃないですか。
これでは、戦後レジームからの脱却はほど遠いですよ安倍さん。