大学の四回生になる少し前、何ロバートだか忘れたけど、ロバートというアメリカの留学生と遊んでた頃があった。
彼に、将棋や漫才を教えてあげた。

漫才は吉本新喜劇をいっしょに花月(かげつ)に観に行った。
「ボケ」と「ツッコミ」を説明するのに、『セサミ・ストリート』のアーニーとバートを例に説明してやった。
「アーニーがボケで、バートがツッコミ、アンダスタン?」
「Um・・・OK! I guess I roughly understood.」
(う~ん、だいたいわかった)

あたしは、中学の頃からNHK教育でやってた『セサミ・ストリート』で英語の勉強をしてたんだ。
ヒアリングは、それくらいしか教材らしい教材はなかったのよ。
あとは、Penpalとのお手紙のやりとりで腕を磨くとか。
そのときにずいぶんお世話になったのが、『ピーナツ・シリーズ』つまり「スヌーピー」と「チャーリーブラウン」のマンガです。
ツル書房とかいう、今はない出版社のペーパーバックでしたね。
探せば、あたしの整理の悪い本棚から数冊は出てくるかも。
ピーナツシリーズの辞書もあってね、いわゆる「英英辞典」で、あっちの子供が使う国語辞典みたいなものも手に入れてたわ。
これは英語の先生のオススメで、「丸善」の外書で買った。
英語を英語で説明(つまり言い換え)してるから、おもしろくてためになる(どっかで聞いた言い回しね)。
english books
探したら見つけたわ。
で、これがチャーリー・ブラウンディクショナリの中身。
CharieBrownDictionary


『セサミ』では、一流のアーティストも歌のゲストで出てくるんだ。
ポール・サイモンとか、ポインター・シスターズとかね。
ずいぶんあとで、なんとなく思っていたことがわかってくる。
つまり、あの番組は、白人の出演が少なく、ほぼカラードとかヒスパニックなんだ。
白人でもドイツ系やイタリア系移民で、下層の人々だった。
USAは、人種のるつぼと言われるように、言葉も多岐にわたる。
英語が必ずしも通用しない地域やランクもある。
そういった人々に「英語」の「公教育」を促す番組だったのだということがわかったのよ。
マペッツという、お人形が人気よね。
大阪のUSJでも一番人気で、スヌーピーたちにも会えるところが、あたしが英語に出会った仲間に会えるようで嬉しかった。

あのマペッツには、それはもういろんな色の顔がある。
人種差別を無くし、肌の色で区別しないことを暗に言ってるんだなと、あたしなんかは思うわけ。
先の「アーニー」と「バート」は普通のマペッツだけど、「カウント伯爵」は薄紫で顔色の悪さと気味悪さを表現してる。
青い顔、赤い顔、黄色い顔、緑の顔・・・
毛むくじゃらのモンスターたち。
あたしはゴミ缶モンスターの「オスカー」が、ひねくれ屋で好きだった。
それと「クッキーモンスター」ね。
あの食いっぷりは、どうよ。
「テリー」や「エルモ」もモンスターでは人気ね。

そういえば、フーパーさん(デリカテッセンのご主人)がお亡くなりになってたんだ。
もうずいぶん前にね。
あたしは、知らなかったよ。
優しい、おじいさんでね。
いい人だった。

ゴードンやマリア、ボブ、ルイス、ビッグバードとスナフラパガス(スナッフィー)、カエルのカーミット、スーパーグローバー(スーパーマンに扮したグローバー)なっつかしーなぁ。
夏休みになると、朝は、毎日見てたような気がする。
普段は放送が、日曜だけだったはずなんだけど、夏休みは特別みたいだったのよ。

アメリカ人と話すときに話題に行き詰まったら、『セサミ』の話をしてご覧。
たいていの年代の人と、話が合うはずよ。
Do you know Kermit the frog?
Oh! yah. I know ! I like him.
って、お話が弾むこと、請け合いよ。