サザンの「はっぴいえんど」を聞きつつ、自分の生きてきた道をしみじみ振り返った。
この歌のように二人寄り添って、文字通り「ハッピー」に終われたらいいんだけど。

あたしは、女々しい男の恨み節みたいなのを作る槇原敬之や、「べんじょの神様」だったっけ?牛のよだれのように長い歌を作る女の歌手が苦手だ。

その点、サザンはいい。
湘南(行ったこともないが)の海が目前に広がるようだ。

「しょうなん」・・・この響きが、なんだかとてつもなくおしゃれで、若いもんが肌を見せて闊歩する想像を、あたしなんかはするわけ。
鎌倉幕府の北条氏が、禅宗の理想郷、中国の湘南になぞらえて名付けたそうな。

鉄ちゃんなんかが「湘南型」なんていう車両が旧国鉄あったんだとか、熱く語っていたっけ。

それはいい。

「女々しい」とか「雄々しい」とか、果ては「女の腐ったような」という、今の時代、「問題」になるような言い回しがある。
「らしさ」を周りが求める故、生きにくい時代になったとも言われる。
ならば「自分らしさ」で押し通しゃいいものを、それでは「出る杭」が打たれてしまうそうだ。
漱石の「草枕」じゃないが「とかくこの世は住みにくい」だ。まったく。

だいたい「女の腐った」ってのはどんな人物を言うのだ?
男は腐らないのか?
防腐剤でも入ってるのかい?

まあ、「女以下の男」を強調して言うのだと思いますけどね。
だったら、みなさん、男より女の方が下なわけだね。
「腐っても鯛」という言葉もあります。
こちとら、腐った鯛でも願い下げですがね。

痛み止めに「ロキソニン(ロキソプロフェン)」を処方されることがある。
今は薬局でも簡単に手に入るわね。
炎症の原因物質であるプロスタグランジンの生成を抑えて痛みを和らげるのだそうだ。
もっと詳しくは、プロスタグランジンを生成する酵素(COX)の働きを邪魔するのがロキソニンってわけ。
こいつは飲んでもいいし、貼り薬もある。
つまり経皮吸収もされるんだね。

ブスコパンというおかしな名前の痛み止めをもらったことはあるかな?
ブチルスコポラミンが正式な名称だ。
これは痙攣性の痛み(胃痙攣のような腹痛)を抑える感覚鈍麻剤だ。
麻薬だよ。
平たく言えばね。
スコポラミンはヒヨスチアミン系のアルカロイドだから、毒性も強い。
アトロピンの仲間だよ。
サリン事件で有機リン系神経毒ガスでやられた人に緊急的に注射されるのがアトロピンだったね。
作用として散瞳(瞳孔が開く)、幻覚を見るなどがあるわ。
スコポラミンは自白剤に使われたこともある。
もちろん、日本では、薬剤による自白は裁判証拠にはならない。

日本では、ハシリドコロというナス科の野草があるんだけど、これにヒヨスチアミンは含まれるわ。

園芸をやる人なら「エンゼルストランペット」は知ってるかな。
「木立チョウセンアサガオ」とも言うね。
もしくは「ダツラ」とも言う。
昔から「ダツラ」は毒草で有名で、幾多の殺人に使われてきた。
この成分がアトロピンであり、ヒヨスチアミン、スコポラミンなんだ。
全草を乾燥させてすりつぶし、焼酎に漬けてアトロピンなどを溶かし出して、抽出液を濃縮すればいい。
苦みがあるから、コーヒーなんかに混ぜたらいいかもね。

こういうときに使う器具がソックスレー抽出器だ。
それと、湯煎器(ウォーターバス)ね。
抽出液を濃縮するには、ロータリーエバポレーターを使おう。
東京理科器械(EYERA)のロータリーエバポレーターがお勧めです。
ナス型フラスコもいるし、ジャッキ台、ナス型フラスコ用湯煎器もいるわ。

アトロピンは結晶なんだけど、ジエチルエーテルに溶けにくいから、これで洗浄して、ブフナー漏斗と吸引壜、アスピレーターで結晶を取り出そう。

確認はフーリエ変換赤外吸光分析(FT-IR)でやればばっちりよ。

で、何の話だっけ?

古典的な名著「完全自殺マニュアル」は、ぜひとも読んでくださいね。
自殺はいかんよ。
ほんと。
青木ヶ原の樹海で人知れず死んでくれるならいいけどね。
迷惑なんだよ。
その辺で死なれたら。