学校給食で残す子が多いと、神奈川県大磯町の中学校で問題になっています。
「冷たい」「味が薄い」というのが生徒たちの残す理由です。

親たちは「もったいない」と思うのでしょうが、昔の給食事情とは現在、かなり異なっているんですね。
あの報道されていた写真でも「赤弁(あかべん)」と言われる業者弁当だった。


あたしが小中学校時代を過ごした大阪府門真市では「自校調理」が普通で、実は1970年~1980年代では少数派だったそうです。

学校には給食室が別棟であって、給食のおばちゃんがおかずの調理をしていたんです。

反面、米飯給食ではなかった。
すべてパン食でした。

就職して京都に来て、社員さんのお子さんの学校では「センター方式」だというのを初めて聞きました。
宇治市やお隣の城陽市では市立の給食センターがあって、そこで集中調理し、米飯も供されるそうです。
そこそこ温かい、おいしい給食だそうです。
「自校」にしろ「センター」にしろ、学校給食に特化した施設での調理なので、今回の大磯町のような事件は起こらなかったのです。

給食業者に外注する「赤弁」方式はなぜ、まずい給食になってしまったのか?
そもそも行政が「業者」に依頼しなければならなかった事情は何だろうか?
これは学校給食法が地方自治体に給食の実施を命じているからです。
税収の乏しい財政的にしんどい大磯町のような自治体においても、父兄からは全国一律の定額の給食費を得て食材を調達し、足らない光熱費や人件費、設備費は自治体負担です。
国は何もしてくれない(米穀の格安供給などの助成施策はあったが切られた)。
そのうえ消費税が付加されたりして、どんどん自治体の負担が増しました。
それでも父兄に給食費値上げのお願いはしにくい。
そんな中で生まれた案が「業者依頼」でした。
これなら設備投資はいらず、入札で安い業者を選定して丸投げすればいいのですから。

業者弁当は業者の工場で作りますから、そこから遠い学校には冷蔵で運ぶことに義務付けられています。
10℃以下だそうです。
食中毒はなんとしても避けなければならないからですね。
当然、学校には温める装置はありません。
お金がないから業者に頼んでいるんですからね。

生徒の口に入るときにはもう冷ご飯の硬いまずいものです。
おかずも塩分制限の栄養士の指導があるので、ダシで工夫するなどの手間は掛けておらず、ただ塩分を減らしたもので味がしない。

これでは残すなというほうが酷というものです。
中学生と言うとお腹が減りますよね。
クラブ活動も本格的だし。
どうしてるんだろう?
まずくても食うしかないだろうに。

あたしはね、米飯にこだわっているところに問題がありそうだと思いました。
食育だか何だか知らないが、米飯にこだわりすぎだと思う。
日本人だから米を食えという保守的な考えだと、調理場にも負担がかかる。
業者なら冷ご飯しか供給できないというだろう。

もういちどあたしの中学小学時代を振り返りますと、米飯は皆無でした。
みんなコッペパンか食パン二枚ですよ。
これなら冷めるということはない。
パンだけなら業者に任せられ、調理は自校でもセンターでも可能だ。
(もっともセンター方式を使える恵まれたところは米飯も可能です)

パンは残しても持って帰れるし。
あたしなんかそうしてた。
それでひもじかったかと言えば、そんなことはなかった。
男の子とか、運動部の子らは足りなかったかもしれないけれど。

フランスのサッカー選手、ジダンなんかフランスパンだけで、ピッチを駆け抜けているんだよ。
ブンデスリーガのドイツ選手だってブレッチェンだけで十分だ。
パンがだめなわけがない。

炊飯はコストも手間もかかるし、温かいまま供給するのが、距離があるとむずかしいのよ。
コンビニおにぎりみたいにするとかなら、なんとかできそうだけど。

給食は、やっぱりパンだよ。
牛乳もあるんだし。
おかずはシチュー系の汁物でいいし。
マーシャルとミルメークをつけてくれたら言うことないわ。