あたしは、浩二のそばに座って、そのかわいい性器に手を伸ばした。
「拭いてあげる」
「うん」
ぬらぬらと光るそれは別な生き物のように、あたしが触れるとぴくりと反応した。
「くすぐったい」
「皮の中にしぼんじゃったね。おもしろ~い」
「起つとむけるんだ。大人はいつでも剥けてるんだって」
「ふ~ん」
あたしは、そのカバーをつまんでくるっと剥いてみた。
中から、ピンク色のさくらんぼのような先端がぷるっと出てきた。
「ほんとだ」
「ねえ、なおぼんも見せてよ」
「えっ?」
そうなることはわかっていても、とまどった。
彼はすべて見せているのに、あたしはまだ見せていないのも不公平だろう。
でもお風呂と違って、他人に見せろといわれてオープンにするのは、あたしとしても初めてで躊躇された。
「ね、脱いで」
浩二は、執拗な口調で願った。
「じゃ」
ショーツは例によって、履いていない。オレンジのストライプ柄のパジャマのズボンをゆっくり下ろした。
「やっぱりパンツ、履いてないやん」
「やっぱりって・・・」
「どうしてパンツ、履かないで寝てたん?パジャマがべたべたに濡れてるよ」
「・・・」
もう、こいつは細かいことを・・・

「あんたのを舐めてたら、あたしかって濡れるやん」
ちょっと、ふくれっつらで言ってやったら、
「ごめんな、なおぼん。そやんな。ぼくだけいい気持ちになって、なおぼんも舐めたげる」
「そんなん、汚いって」
「ぼくのも舐めてくれたやん。お返し」
そういいながらやさしく押し倒してきた。
「なおぼんはフェラチオって知ってたん?」
「何?それ」
はずかしながら、その時、その単語を浩二からはじめて聞いた。

「さっきちんぽ舐めてくれたやろ?あれってフェラチオって言うねんで。知らんかった?」
「どこでそんなもん覚えてくんねんな」
「エロ本」
「ふーん。買うの?」
「買うのはちょっとね。お父ちゃんの部屋にあったのを見て」
「おっちゃん、そんな本、見はんねんや」
「男はだれでも見るよ。なおぼんは舐めてくれたから、てっきり知ってんのやと思った」
ぶつぶつ言いながら、浩二はおマメを舐めてくれた。
「ひっ」思わず声が出る。

あたしは、男の性器を舐める行為を見たことがあった。
それも男同士・・・
学校の校庭の一角に物置として使っている古い建物があった。
そこには、文化祭や体育祭などの行事に使うアーチとか飾りとか、使わない机や椅子、応接セットなどがぎゅうぎゅう詰めに押し込まれていた。
壊れているのか、鍵が掛けられておらず出入り自由だった。

あたしは、昼休みなど一人になりたいときはそっとそこへ忍び込み物陰に潜んで文庫本を読みふけったりしていたのだ。
そこに、やつらが来た。
ここを利用しているのはあたしだけではなかったのだ。
あたしは息を殺して物陰でじっとして覗き見た。
たぶん、バッジの色からして一年生だった。
二人の男子はまだ幼さを残していた。
「何をするんやろ?」
なんと、彼らはズボンを脱いでしまい、下半身をむき出しにしたのだ。
初めて見る、勃起した男性。
あたしの心臓は早鐘のように打っていた。喉はからからだった。
古びた黒いソファに二人は腰掛け、男同士でキスをしたのも驚きだった。
「ホモダチ?」
あたしの脳裏にそんな言葉が浮かんだ。
今ならボーイズラブって言うのかも知れないけど。

陰毛などほとんど生えていない、小柄な男の子のそれはびんびんと脈打っていた。
もう一人の子もやや太めのペニスを自分でいじりながら、キスを続けている。
「舐めて」
小柄な子が、そう言われて、顔を相手の太いペニスに持っていく。
そして口を開けてほおばった。

「うわ、舐めてる」あたしはびっくりした。
そういう知識はまったくなかったからだ。

舐められている子のペニスはだんだん大きくなり、マツタケのような形でそそり立った。
小柄な子よりもかなり大きいと思った。
「お前のも舐めたるわ」
小柄な子はソファに寝そべって、相手に元気なペニスを差し出した。
長さは、大きな子とさほど変わらないくらいに大きくなっていた。

大きい子は、ぱくりとその尖ったモノを口に含んで、じゅぼじゅぼと音を立てて激しく頭を上下させている。
赤い顔をした小柄な子は息も荒くなって、腰を浮かせるような動きをしていた。
「ああん」
声変わりしていないので、女の子のような声を出している。
「いくんか?山下」
そう聞こえた。
「うん」
男の子はペニスを口から出して手でこすってあげてる。
唾液でべたべたになったペニスが男の子の手でしごかれているのを見れば、オボコのあたしでもじゅわっとなってくる。
「で、でる」
びゅっ、びゅっと大きな塊が赤い先端から飛び出し、かなり遠くまで飛んでいった。
「すげえな。山下」
「へへ」

「じゃ、次、おれもやってくれ」
「うん」
ちいさくしぼんだおちんちんをパンツに収めた山下と言う子は大きいほうの子の太いペニスを再び舐め始めた。

「先を吸ってみてくれ」
「こうか?カドタ」ちゅばちゅばとカドタと呼ばれた子の先っぽを吸っている。
「大きくピストンしてくれ」指示が飛ぶ。
かなり長持ちしたけど、カドタ君が山下君の頭をつかんで激しくゆさぶり「うお~」と吼えたかと思うと、そのままぐったりしてしまった。
涙目の山下君は口の中に出されたのか、むせている。
あたしも、ショーツを替えないといけないくらい激しく濡れていた。

ぼんやりと、そんなことを思い出していた。

「なおぼん、どうなん?黙ってるけど」
「あ、ああ、すごく気持ちいいよ」
物思いにふけりながら、浩二の愛撫に身をゆだねてると、とろとろになってしまってた。
「めっちゃ、ぬるぬる」
「そやろ。こうちゃん、上手やぁ。もうあかん」
「入れていい?」
浩二は、よみがえった「オトコ」を誇らしげに見せて寄ってきた。
あの子らより幾分大人の、浩二のペニス・・・

「うん、ゆっくりな。あたし、初めてやから・・・」
もう恥ずかしくはなかった。
浩二が最初の男で満足だった。

はやく入れてほしかった。
足を開いて、浩二を迎える。
「ここやな」
先端があたしの敏感な部分に当たった。
ひくっと体が反応する。

あたしは両方の向こう脛を抱えて左右に思いっ切り開いてあげた。

「入れるよ」
「うん」
めりめりという感じで何かが進入してきた。
指とはまったく違うし、あたしの指が入ったことのない深さまでそれは進んできた。

正直、恐かった。
痛みも少しあったが、がまんできないほどものではなかった。
「入ったよ。ぜんぶ」
「ふぅ。中に出したらあかんよ」
「大丈夫やって」
浩二は余裕の顔つきだった。
「ぼく、もう童貞やないよ」
「あたしかって、処女やなくなった・・・」
「なおぼん」
「こうちゃん」

ふたりは、見つめあい、笑って抱き合ったよ。