「なあ、こうちゃん。動いて」
「うん」
浩二は、腕立て伏せの形で、あたしの上になり、腰だけを振って、ちんちんをゆっくり抜き、抜ききらずにまたずぼりと打ち込んでくる。
「あふっ。いいよそれ」
「ぼくも気持ちいい」
あたしの腰も彼の動きに合わせてせりあがる。
「お乳、さわってくれへん?」
「しゃぶったる」
浩二は、右の乳首に吸い付いて、唇で挟んで引っ張ったり、舌でころがしたりしてくれた。
これがまた、すごくいいの。
「くっ。こうちゃぁ~ん」
「いいの?なおぼん。いいの?」
「いい、もっと、もっと舐めてっ」
あたしのお乳が倍ぐらいに膨らんだんじゃないかと思うくらい、張ってきた。
浩二に言わせれば「乳首が立ってる」って。
こんなにお乳が敏感になったことはなかったから。
彼はお乳を左右、寄せて、交互に舐め始めた。
こういうアイディアはどっから湧いてくるんだろ。
舐めながら、腰も動かしているのも、今思えば、童貞にしてはできすぎだった。
浩二は、閨房術の天才なのかもしれなかった。
「なおぼんは、おっぱいを舐めるとチツがきゅーっと締まるよ」
「あ、それわかる」
あたしは気づいていた。
あの部分が、自分の意思ではない動きをすることを。
「ねえ、なおぼん、ワンワンスタイルでやってみよか」
「なによ。それ」
「ほら、イヌの交尾みたいにすんねん」
そういうものを見たことはあるけれど。
浩二が離れたので、言われるように、あたしは四つんばいになってやった。
「お尻をもう少し高く。そう、頭を下げたらいい」
「こう?」
「いいよ。入れるね」
お尻の穴が丸見えになっていることだろう。なんとも恥ずかしい格好だった。
じゅわーっと膣が押し広げられ、たくましい浩二のペニスがまさにあたしを刺し貫いた。
「あは~ん」
思わず、お風呂で発するような声が出てしまうほど、気持ちが良かった。
正常位より深く入っているのがわかる。
ペニスの長さが実感できる挿入感だった。
「動くよ」
「うん」
抜こうと退いたところで、どんとえぐられる。
「はっ。すごい」
「締まるよ、なおぼん」
「そう?でもいい。これいい」
カリっていうのかしら、あのひっかかりがあたしの入り口を刺激する。
あたしもお尻を浩二にくっつけるように押し出してしまう。
「なおぼんも乗ってきたね」
「いいの。とっても」
「ああ、おめこっていいなぁ」
そういいながら浩二はばんばんと腰を入れてくる。
「あ、あっ、そこ。突いて。突いてぇ」
「ほら。どうだ。えい!」
「きゃあ、すごい、だめぇ」
あたしは前にのめりそうになって、浩二の突きを受けていた。
おしっこがもれそうだった。
いや、漏れている・・・
じゃー・・・
「なおぼん、おしっこしてるぅ。ぼくも逝くよぉ」
べしゃべしゃべしゃ、ばちっ、ばちっ・・・
「うあ~っ!」
たっぷり、あたしの中に出された。
もう、どうなってもいい。
赤ちゃんできたっていい。
産んでやる。

でも幸い、妊娠はしなかったんだ。
あたしの生理が不順で、彼も未熟だったんだろうね。

その後、何度かする機会はあったけど、だんだんお互い、距離を置くようになったのね。
叔父に相談したら、いとこ同士の結婚は問題ないよと言ってくれたけど、浩二が、なんかよそよそしいんだ。
あたし、べつに良かったのにな。
浩二と結婚しても。

もう昔のこと。
※本ブログ「くるみ」をあわせて読んでくださいな。