今日の『ちちんぷいぷい』を観ていたら、中国系企業の日本進出で、日本人を厚遇で雇っているというレポートがあった。
雑貨商社とアニメ制作会社だった。
※Huaweiも日本人の新卒を高給で採用して話題になっている。初任給が約40万円だそうだ。驚きだね。

さて雑貨会社はクマのマークの大阪の会社だが、40人程度の社員数で、中途採用は年齢不問というから思い切っている。
社長が中国人で「ちんちくりん」と読める漢字のお名前。
社員食堂のコックを自前で調達し、朝昼の社員の食事を本格中華でふるまう。もちろん無料だ。
給料は公開しなかったが、どの日本人社員も満足な額であるようで、「十二分」という感じ。
日本人社員は中途採用で30~50代だろうか、以前にやっていたスキルや経験を生かせる(営業職)のでやりがいも感じておられ、ホワイトな会社のイメージだった。
扱う商材は中国で売れ筋の雑貨であり、日本に爆買いをしに来なくなった目の肥えた中国人向けの化粧品やドラッグ、日用品、健康用品、アイデア商品などなど、中途採用のベテラン日本人がバイヤーとなって集めてくる。
それがまた当たって、中国で売れる、売れる。
商社冥利に尽きるスマート経営で、今年の忘年会は全社員と顧問弁護士を無料で中国広州旅行にご招待と来たもんだ。
稼げなくてはこんな待遇を用意できまい。
社員食堂に月100万円、社員旅行に約1000万円を会社負担で実行する「ちんちくりん社長」は社員のことを一番に考える良い経営者だと紹介された。
中国では人を雇う場合、日本で言う「顎足(あごあし)つき」が当たり前だという。
日本でも昔はそうだった。
「顎足」とは「食事と交通費」のことで、それらが「付き」だから、雇い主負担で被用者に仕事をしてもらうことだ。
また、そうでないと人など集まらない。
社員への無言の感謝のあらわれである。

もう一方のアニメ制作会社は、中国での急速なアニメ需要に乗っかった、追い風企業である。
それまでは日本のアニメ会社の下請けだった。
歩合制の割の悪い仕事しかもらえない日本のアニメ業界は、日本人でさえもアニメーターの「アニメ好き」というモチベーションをいいことに、劣悪条件で仕事を与えていた。
アニメはもうからない…そう言う常識を覆したのが中国企業だったようだ。
中国アニメは日本の技術を吸収し、もはや日本を追い越す勢いでその質が向上している。
下請けで学んだ技術を今度は日本に売り込む「下克上」となった。
日本のアニメーターは中国の会社で働かざるを得ない。
しかしそこには「敗軍の兵」の気持ちはない。
決して軍門に下ったのではなく、将棋の駒のように元のスキルをそのままに厚遇されるのだった。
これまでの日本のアニメ業界がブラックすぎたのだ。

日本に進出する外資系、それも中国、台湾、韓国の企業がしのぎを削り、優秀な日本人を獲得していく。
かつて日本人がアジアの人を安くで劣悪な条件で働かせた「徴用工」のような雇用ではなく、ちゃんと人として、グローバル人材として優遇していることに、われわれ日本人は思いを新たにするべきだ。
人は厚遇され、頼りにされれば勤勉に働くものだ。
そうやって雇用関係が良好であれば、生活が安定し、生産性と購買力の両輪が回りだし、経済が好転するのである。

嫌韓、反中で、国交を断絶せよとうるさい、冷や飯を食っている心の貧しい日本人よ、目を覚ましてほしい。
隣人は、もっと遠くを見据えているようだ。
日本人が彼らに雇われて、生きていく将来があってもいい。
また外国人が日本で活躍してくれることも歓迎すべきだ。
それこそ本当の意味でのグローバリズムではないだろうか?
頑なな保守主義、愛国主義はそのまま自分の首を絞めるだろう。