NHKの『鶴瓶の家族に乾杯』で彦根を訪問していたので、夕飯を食べながら眺めていた。

木地(きじ)師、彫刻師、塗り師、宮殿(くうでん)師、金具師、蒔絵(まきえ)師、金箔師からなる仏壇七職というものがあるらしいことを知った。
※宮殿師とは仏壇を組み立てる職人である。

こういった伝統工芸士の連携で彦根仏壇は造られているのだった。
それにしても目を見張るような技術である。
凡夫(ぼんぷ)のあたしでも仏壇が欲しいと思ったくらいだ。
先立つものがないので、無理だけれど。

「彦根仏壇」の歴史は彦根藩譜代大名井伊家の武具職人集団に端を発する。
「井伊の赤具え(あかぞなえ)」は、井伊家軍団の鎧兜が赤漆で塗装されており、その鮮やかさと勇猛さで恐れられたと伝えられる。
太平の世になり、武具職人は新たな仕事として仏壇製作に、これまで培ってきた技術を生かす道を見出した。
「永樂屋」という仏壇の老舗(創業文政三年)が今も彦根市で営業しており、「彦根仏壇」のブランドを盤石のものにしている。


いつだったか、異業種交流会で京仏具の会社の人とお友達になったことがあったが、彼も、仏像や仏壇にたいそう詳しかった。
彼に「お鈴(りん)」を買わされたっけ。
浄土真宗ではお鈴を鳴らして、瞑想するという儀式というか、そういうものがあるのだ。
鈴(りん)の音を目を瞑(つぶ)って消え行くのを追いかける。
「あーうーむー」と聞こえるというが、そうかもしれない。
「オウム真理教」の「オウム」だ。
バラモン教の流れから真言として仏教に取り入れられた「聖なる音」だと、その男性から習った。
それはともかく、心を落ち着かせ「明鏡止水」の境地に立たせてくれる「お鈴」の澄んだ音である。
みなさんも試してみるがよかろう。