谷村新司が作詞作曲した『帰らざる日々』という壮絶な歌がある。

最後の電話を握りしめて
何も話せずただじっと
あなたの声を聞けば何もいらない
いのちを飲みほして目を閉じる

Bye Bye Bye 私のあなた
Bye Bye Bye 私の心
Bye Bye Bye 私の命
Bye Bye Bye Bye My love

何か話さなきゃいけないわ
わかっているけれど
目の前を楽しい日々が
ぐるぐるまわるだけ

Bye Bye Bye 私のあなた
Bye Bye Bye 私の心
Bye Bye Bye 私の命
Bye Bye Bye Bye My love

酒びたりの日も今日限り
私は一人で死んでゆく
この手の中の夢だけを
じっと握りしめて

Bye Bye Bye 私のあなた
Bye Bye Bye 私の心
Bye Bye Bye 私の命
Bye Bye Bye Bye My love

あなたの声が遠ざかる
こんなに安らかに
夕暮れが近づいてくる
私の人生の

Bye Bye Bye 私のあなた
Bye Bye Bye 私の心
Bye Bye Bye 私の命
Bye Bye Bye Bye My love…



この二人に何があったのか?
想像に難くない。
男が裏切ったのだ。
女は、裏切られたのだ。
女は、我慢し、耐え、そしてついに最後の手段に出る。
何と悲しいことだろう。
女の今際(いまわ)の時の、長いようで短い瞬間を、リフレインで歌い上げる。
チンペイさんの心憎い演出だ。

そして男は、何もなかったかのように受話器を置くのだろう。
別の女の枕元で…