ここ数日、世間は解放され、みなさん浮足立っているようだ。
しかし、私はこれまで以上に気持ちが内向きになっている。

思い出の中をさまよい、日常なのか、夢の中なのかはっきりしない時がある。
そのとき読んでいる本の世界に没入しているときもある。
明治であったり、戦前の昭和であったり、行ったこともない「花の都」だったりするのだった。

北杜夫が耳元で「芥川龍之介は親父の脳病院で治療を受けてたんだぜ」とぼそぼそとつぶやいたりするのだ。
※北の実父、斎藤茂吉は青山脳病院(大正13年焼失)の院長を務めていたが、欧州へ学位授受のために訪問中に火災で焼失したらしい。

龍之介は治療もむなしく、服毒自殺してしまうのだが…
おそらく使用した薬剤は青山脳病院で処方されたものだろう。

そんなことを夢うつつで私は考えながら、天井の雨漏りのシミを眺めるでもなく、見ていた。

このところの朝方の冷え込みで、自作のストームグラスに美しい樹状の結晶が現れた。
やはり、嵐の前触れなどで結晶が発生するのではなく、単純に外気温の低下で発生するのである。
2021.10.24ストームグラス

「水飲み鳥(ラッキーバード)」も寒くなる(だいたい24℃を下回る)と止まってしまうことが多いのだが、今はまだ動いている。
この「鳥」の動作には、私にとってわからないことがまだあり、現在、20℃近くまで室温が下がっているのに動いていることの理由付けができないでいる。
もうすぐ止まるのではないかと思っているが、なかなかしぶとい。
もう一つ何か他の因子が重なって(湿度?支点の摩擦?)止まってしまうのだろう。
だいたい気が付いたら止まってしまっているので、それでは何が起こったのか検証のしようがない。

科学と読書があるから、私の脳はかろうじて認知症を免れているのかもしれない。
しかしそれも風前の灯火のような気もする。
今日が何曜日なのかもはっきりしないのだ。