ムツゴロウこと畑正憲氏(83歳)が将棋の佐藤天彦名人(31歳)と毎日新聞紙上で対談していた。
ムツさんは、麻雀名人で有名だが、将棋や囲碁も達者だという。
将棋はムツさんが北海道に移住したころ(1971年)に駒の動かし方を覚えたというからかなり遅咲きだ。
それも体を壊した編集者が療養を兼ねてムツさんのところに電話番として訪れたときに、なんとも退屈なので将棋の相手をしてほしいということでムツさんが将棋を覚えることになったとか。

その編集者はかなりの将棋の腕前だったそうだが、ムツさんが本と首っ引きで一週間ほどで将棋を覚えるんです。
ところが、初段の腕前という編集者に一度も負けなかった。それも平手で。
のちに文壇名人と呼ばれた脚本家の石堂淑明氏(アマ三段)にも平手で、ムツさんは一度も負けなかったというウソのような話。
ムツさんの分析では、自分は子供のころから空間認識が人と違い、ずばぬけていたそうだ。
元素の周期表など初見で暗記できるほどの頭脳を持っていた。
だから、棋譜や図面を頭の中に置き、紙面を見ずとも頭だけで駒を動かして、指せるというのだそうだ。
佐藤天彦名人も驚き、そんなことが最初からおできになる方は聞いたことがないと言っている。
ムツさんはその後、すれ違う車のナンバーなどがすぐに覚えてしまうので、忘れるのに苦労したというエピソードも語った。
最近のAI将棋にもムツさんは興味を持っていて、人が指さない手をAIが指すところに魅力を感じているそうだ。
藤井七段にしてもなにやら常人離れした将棋や囲碁の世界だが、私などのような凡人にも楽しめる将棋をぜひ見せていただきたい。