私が小学生のころには牛乳と言えば「京阪牛乳」か「保証牛乳」だった。
もっとも「保証牛乳」はTVコマーシャルでしか知らなかったけれども。
「ほしょう、ほしょう、ほしょうぎゅうにゅう」と女性の声で連呼するのが耳に残っている。
何を保証するのか、大人になった私は「品質」と答えることができるが、子供の私にはその意味はわかりかねた。
そういう名前なのだと思うしかなかった。

TVっ子だった私は、コマーシャルに影響されやすい少女だった。
森永の「エンゼルパイ」を買ってくれだの、サクマの「いちごみるく」と「チャオチャオっと、なめちゃお」の「チャオ」を買ってくれだの、うるさいったらありゃしない…とは母の声。
「いちごみるく」のCMの「丸くて、ちっちゃくって、さんかくだ」とかいうセリフには、子供ながらにちゃんと「丸うて、さんかくってどっちやねん」と突っこんでいた記憶がある。
買ってみれば、やはり三角だった。
母親に訊けば「角(かど)が丸いから、そう言うてはんねん」との、至極まっとうな、おもろない答えが返ってきたのを覚えている。

こういうのを食べてばかりだったから、永久歯に生え変わる前の乳歯は真っ黒けのけだった。

洋菓子のグリン」という、あま~い、うっとりするようなコマーシャルがあった。
これは、おいそれと買ってくれとは言えないしろものだった。
門真のスーパーマーケットや小売店ではお目にかかれないお菓子だったからだ。
近鉄百貨店のデパ地下で、ぐるぐる回っている、自分でバスケットに好きなお菓子を取って量り売りしてくれる夢のような場所があり、そこで「グリン」のクリームの入ったパイとかやっと見つけた。
「ねえ、もうひとつい~い?」

明るいナショナル」は門真市民にとってはさながら「国歌」のようなもの。
乾電池はかならず松下の赤いのと黒いのを使ってました。
「ありま ひょうえの向陽閣へ」とか「ふしおのあゆじゃや~」「みのお温泉スパーガーデン」などの近隣の温泉の宣伝もよく見たなぁ。
向陽閣へは連れてもらったよ。

いやぁ、なつかしい!