防衛省が「イージス・アショア(陸上のイージス(盾))」の導入に積極的だ。
もっとも稲田元防衛大臣のころから「イージス・アショア」の導入は言われてきたことだけど。

イージスシステムは、かなり高度で難解なしろもので、運用が極めて難しい。
北朝鮮の大陸間弾道弾やSLBM(潜水艦発射弾道弾)の「アンチ・ミサイル・ミサイル」として機能するのかどうか未知数だ。
まして、無能な自衛隊にそれができるだろうか?

今度の「2プラス2」でのアメリカへの手土産として、「イージス・アショア」が盛り込まれたという評論家の見方が妥当だろう。
THAADの配備が日本ではできない事情があるらしい。
大陸間弾道弾などの成層圏外まで飛び出すようなミサイルの迎撃には射程の長いTHAADが必要なのだけど、ロシアの反発、中共の反発があって導入を控えた事情がある。
それで、前時代的なPAC-3(パトリオット)を配備するほかない日本のお寒い事情がある。
このパトリオットは射程が短いので、ICBMの迎撃には功を奏しないので、ICBMからの落下物、もしくは失敗して失速落下するミサイルを破壊する程度の能力しか期待できない。
あたしの考えだけど、THAADは「攻撃」であって、先制攻撃に類する兵器だから、専守防衛の自衛隊では法律的に運用できないのではないかと思います。
つまり成層圏での迎撃は、先制攻撃になるのではないか?
我が国の主権の及ぶ範囲に落ちてくるミサイルは防衛として撃ち落としていい。
ならばパトリオットが関の山なのね。

要は「イージス・アショア」という高価な「おもちゃ」をアメリカにキャッシュで買いますと日本が言えば、向こうも面目が立つというものらしい。
外交儀礼にもほどがある。
北鮮の無謀を利用しての狸(たぬき)外交ではないか。

トランプ政権は国内外で批判を浴び、なにやら行き詰まりを感じさせる。
その舌禍は人種差別擁護の気配さえ見せる。
ここにきて、彼は金正恩をほめ殺しているが、内心、どうしていいのかわからない状況なのだろう。
「(金正恩は)賢い選択をした」なんて迷言を吐いているが、そんなことで大丈夫か?

いかにも水面下でなにやら交渉を行っているかのようなそぶりだけれど、打つ手なしに見えるではないか。

中国からの北朝鮮への物資の流通が止まったかに見える。
これは「芝居」だと思う。
鉄道や道路しか搬入ルートを見ていないと、見かけ、中国の輸出が止まっているように見えるのだ。
海はどうだ?
ロシアルートは大丈夫か?

なんども演じられている「演目」に、われわれはそろそろ見飽きてもいいくらいだ。
だのに、「水戸黄門」のドラマのようにお決まりの結末を期待している、ばかな観衆なのだ。

もう一度言います、日本には「イージス・アショア」を運用する能力もないし、金もない。
あんなものを導入するのは愚の骨頂だ。

北のミサイル技術は侮ってはいけない。
もともと「アンチ・ミサイル・ミサイル構想」はリスクの高い軍事技術なんですよ。
成功率が高く見積もられているが、その実、希望的観測データであって、信じられないものです。
疑いましょう。