ハズキルーペのCMが、もっともベタで、シンプルに自社製品を宣伝していると私は思う。
くどいので、反感を買うかもしれないのに、あえてこのわかりやすい形式を踏襲している。
古くて新しいコマーシャルの手法なのだった。

なぜそう言えるかと言うと、ある年代以上の京都や大阪の人なら「いづもや」のテレビコマーシャルを知らないはずはないだろう。
先斗町のいづもやのCM

これである。
自分の店のいいところしか言わない。
それも身内がである。

ハズキルーペも社長（社長ではなく実は会長らしい。以下同様）自らメガホンを取るとはいわないが、CM制作に口を出しているらしい。
そして自社製品の良いところしか言わせない。
他社品と比較することもなく、ただ「うちの製品はこんなにいいのだ」と有名人に連呼させる。
そして極めつけは「メイドインジャパン」である。
ここだけ中国製や韓国製を蔑んでいる（これは言いすぎか）。

なんで女性のお尻で「ハズキルーペ」を潰させようとするのか？
ここに、この会社の社長のこだわりというか性癖があるように思えてならない。

で、わたしもこれを買ったが、本を読んだり、仕事で針の先ほどの部品の研磨をする場合にはとても役に立つ。
その点で、この製品の嘘はないと思う。
ただし、人間はいろいろ仕事があって、席を立ち、人と会い、トイレに行ったりするわけだ。
そうすると、ハズキルーペを掛けっぱなしにはできず、外すから、こんどはどこに置いたか探すし、掛けては外す動作がめんどくさくって、結局、ほこりをかぶっている状態だ。
ハズキルーペを掛けたまま歩いちゃいけませんぜ。
こけます。
危ないです。
「ハズキルーペ、だぁいすき♡」とは言えない、なおぼんRなのでした。