明日から新学期ということで、学生諸君は夏休み最後のひとときを満喫されておることと存じます。
あたしの叔父の蔵書の中にこういうものを見つけました。
彼が不幸にして感電死したおりに、ぜんぶ引き取ったものをあたしは手も付けず、箱に入れたままにしていたのです。
「大東亞科學綺譚」という「ちくま文庫」の一冊です。
著者は荒俣宏先生です。
夏休みにピッタリの本ですね。
読んでみてそう思いましたよ。
表紙は前谷惟光さんのロボットキャラがロケットにまたがっている古風な漫画です。
読めばわかるんですけれども、前谷さんは、あの「子供の科学」を創刊した原田三夫の一番最初の奥さんとの間に生まれた息子さんです。
漫画家になられたんですね。
原田三夫は東大の理学部を出て、科学ジャーナリストの草分けとなった人です。
特に子どもたちへ科学の啓蒙を積極的におこなったことで、非常に重要な人物と言えます。
ちょうど「花子とアン」の時代に、男の子たちは「子供の科学」に夢中になっていました。
かくいうあたしも叔父のすすめで「子供の科学」を小学校高学年で手にしてました。
あたしのときは、学研の「科学と学習」という教材付き雑誌が有名で、もちろんあたしも購読してましたが、「子供の科学」はもっと先を行ってました。
「クローンニンジン」とか「火星探査」、「反射式望遠鏡」、「高一ラジオ」(高校1年生ではありませんよ)、「スーパーヘテロダイン」、「ハム」(食べられないほうの)、「レフレックスラジオ」などなど、小学生には難しすぎる記事も当然のように載ってました。
難しいのを、ぺらぺらめくっているだけで楽しい。
わかります?この幸福感。
あたしね、名作より図鑑ばっかり図書館で借りてたのね。
図鑑は楽しいです。
どっから読んでも。
魚類、昆虫、鳥類、菌類、薬草・・・
だから、文学はオクテだった。
大学に入って、回りの学生に刺激されてやっとそいうものを紐解くようになったの。
で、「大東亞科學綺譚」なんですけれども、まず西村晃のお父さん西村真琴(まこと)の話からはじまります。
西村晃は知ってますでしょ?
もう亡くなられましたが、水戸黄門役でお馴染みの俳優さん。
あの方の父上が大した方で、科学者だったんですよ。
生物が専門だそうで、サソリやらカエルが好きだったそうです。
「独逸(ドイツ)には雨蛙(アマガエル)をバロメーター(気圧計もしくは晴雨計)に代用する者がある。長い壜(びん)に雨蛙をニ、三匹入れ、中に小さな梯子(はしご)をかけておくと、好天には蛙が梯子の上の方に登り来り、低気圧が近づいて雨が降りそうになると底に下って・・・」
というエピソードを紹介してます。
これは夏休みの自由研究にもってこいじゃないですか。
「學天則」なるロボットも製作し、斬新なアイデアに満ちた方だったんですよ。
空気圧で自然な動きをするロボットですって。
今でいう、エアシリンダー方式のロボットの先駆けですね。
火星の土地を売った男として原田三夫が登場します。
「子供の科学」を創った人でした。
東大で生物学を修め、卵子の観察をしているときに無性に自分の子が欲しくなり、結婚相手を探し、学生のうちに結婚してしまうというなんだか危ない人だったらしい。
最初の奥さんがその人で、その間に生まれた子がさっきの漫画家、前谷惟光さんでした。
いろいろあって別れちゃうのね、この夫婦。
別れさせられたっていうか・・・
息子さんは、母方に引き取られそこの跡継ぎにされます。
ま、そういうことなんですわ。
でも原田さんはめげずに(?)その後何度も再婚するんです。
どうも、セックスが好きやったみたい。
風俗遊びもやってらしたとか。
科学者はたいがい、スケベですんでね。
ペニスが幼少の頃より「露茎」でいじめられたとか、しかし大人になると、これが幸いして極上男根として女を泣かせます。
そういう噂の絶えない方だったそうです。
「よっ、後家殺し!」
昭和天皇の博物学者としてのお姿、アメフラシをお召し上がりになったお話もあります。
荒俣先生が、そういう話ばっかり拾ってきて集めた本だから、面白いのなんのって。
荒俣先生もスケベだもんね。
あたし、賢くってスケベな男、すきだよ。
あたしの叔父の蔵書の中にこういうものを見つけました。
彼が不幸にして感電死したおりに、ぜんぶ引き取ったものをあたしは手も付けず、箱に入れたままにしていたのです。
「大東亞科學綺譚」という「ちくま文庫」の一冊です。
著者は荒俣宏先生です。
夏休みにピッタリの本ですね。
読んでみてそう思いましたよ。
表紙は前谷惟光さんのロボットキャラがロケットにまたがっている古風な漫画です。
読めばわかるんですけれども、前谷さんは、あの「子供の科学」を創刊した原田三夫の一番最初の奥さんとの間に生まれた息子さんです。
漫画家になられたんですね。
原田三夫は東大の理学部を出て、科学ジャーナリストの草分けとなった人です。
特に子どもたちへ科学の啓蒙を積極的におこなったことで、非常に重要な人物と言えます。
ちょうど「花子とアン」の時代に、男の子たちは「子供の科学」に夢中になっていました。
かくいうあたしも叔父のすすめで「子供の科学」を小学校高学年で手にしてました。
あたしのときは、学研の「科学と学習」という教材付き雑誌が有名で、もちろんあたしも購読してましたが、「子供の科学」はもっと先を行ってました。
「クローンニンジン」とか「火星探査」、「反射式望遠鏡」、「高一ラジオ」(高校1年生ではありませんよ)、「スーパーヘテロダイン」、「ハム」(食べられないほうの)、「レフレックスラジオ」などなど、小学生には難しすぎる記事も当然のように載ってました。
難しいのを、ぺらぺらめくっているだけで楽しい。
わかります?この幸福感。
あたしね、名作より図鑑ばっかり図書館で借りてたのね。
図鑑は楽しいです。
どっから読んでも。
魚類、昆虫、鳥類、菌類、薬草・・・
だから、文学はオクテだった。
大学に入って、回りの学生に刺激されてやっとそいうものを紐解くようになったの。
で、「大東亞科學綺譚」なんですけれども、まず西村晃のお父さん西村真琴(まこと)の話からはじまります。
西村晃は知ってますでしょ?
もう亡くなられましたが、水戸黄門役でお馴染みの俳優さん。
あの方の父上が大した方で、科学者だったんですよ。
生物が専門だそうで、サソリやらカエルが好きだったそうです。
「独逸(ドイツ)には雨蛙(アマガエル)をバロメーター(気圧計もしくは晴雨計)に代用する者がある。長い壜(びん)に雨蛙をニ、三匹入れ、中に小さな梯子(はしご)をかけておくと、好天には蛙が梯子の上の方に登り来り、低気圧が近づいて雨が降りそうになると底に下って・・・」
というエピソードを紹介してます。
これは夏休みの自由研究にもってこいじゃないですか。
「學天則」なるロボットも製作し、斬新なアイデアに満ちた方だったんですよ。
空気圧で自然な動きをするロボットですって。
今でいう、エアシリンダー方式のロボットの先駆けですね。
火星の土地を売った男として原田三夫が登場します。
「子供の科学」を創った人でした。
東大で生物学を修め、卵子の観察をしているときに無性に自分の子が欲しくなり、結婚相手を探し、学生のうちに結婚してしまうというなんだか危ない人だったらしい。
最初の奥さんがその人で、その間に生まれた子がさっきの漫画家、前谷惟光さんでした。
いろいろあって別れちゃうのね、この夫婦。
別れさせられたっていうか・・・
息子さんは、母方に引き取られそこの跡継ぎにされます。
ま、そういうことなんですわ。
でも原田さんはめげずに(?)その後何度も再婚するんです。
どうも、セックスが好きやったみたい。
風俗遊びもやってらしたとか。
科学者はたいがい、スケベですんでね。
ペニスが幼少の頃より「露茎」でいじめられたとか、しかし大人になると、これが幸いして極上男根として女を泣かせます。
そういう噂の絶えない方だったそうです。
「よっ、後家殺し!」
昭和天皇の博物学者としてのお姿、アメフラシをお召し上がりになったお話もあります。
荒俣先生が、そういう話ばっかり拾ってきて集めた本だから、面白いのなんのって。
荒俣先生もスケベだもんね。
あたし、賢くってスケベな男、すきだよ。