これも『チコちゃんに叱られる』のネタ。
「ドーナツに穴が開いているのは何で?」という、ひろくネットで騒がれている謎解きで、私も何度か目にしたことがある。
船乗りの某氏が考案したとか、でも穴をどうして開けたのかは由来不明で落ち着いている。諸説あるようだが、証明のしようがないので謎のままなのだそうだ。
合理的な説明で、火が通りやすいからそうなったというものがある。
ドーナッツは昔、沖縄のアンダギーのようにボール状のお菓子だった。
中心にナッツ(クルミだったようだ)の砕いたのをまぶしてあったので「ナッツ」という言葉が入っているらしい。
ここまでは、だいたい正しいらしい。
家庭で作ると、えてして中がナマの出来損ないが生じやすく、あるお母さんが生地を棒状に伸ばして円形につないだものを揚げるとうまく火が通ったという話も伝わっている。
ちくわやバウムクーヘンの由来に、似ているかもしれない。
だけれど、生地を平べったくして真ん中を打ち抜いたのは、商業ベースに乗せるための量産と時短の工夫だろう。
現在の作り方は、おおむね以上のようだが、ポンデリングの専用機も開発されている。
生地を筒状にして、ワイヤーや回転刃で輪切りにして量産するほうがもっと効率的である。
さて、ポンデリングで思い出したが、京都のお土産で「そばぼうろ」(かわみち屋など)というものがある。
和製クッキーとでも言おうか。そば粉と小麦粉で作った固くてもろい焼き菓子だ。
京都には固いお菓子がけっこうある。
「五色豆」(豆政)とか「八つ橋」(聖護院など)である。
「おたべ」姉さんが勧める「生八つ橋」は邪道で、焼いた「瓦」のような「八つ橋」こそ本物である。
何の話だったか、そうそう「そばぼうろ」である。
かわみち屋の「そばぼうろ」には穴の部分の生地も焼いて入っている。
つまり抜いた穴の部分の「余り」は捨てないで、焼いて「ぼうろ」として混ざっている。
これを探して食べるのも楽しい。
これこそ生地に穴を抜いて作っている証左だろう。
※この「ぼうろ」は穴よりかなり大きいが、重曹で膨らせたからだろう。そして穴の方が小さく見えるのは、周りの花弁の部分が重曹で膨らんだからであろう。
「そばぼうろ」は、梅の花を象(かたど)った意匠で間違いないと思うが、丸い「ぼうろ」の方はつぼみか梅の実のつもりだろうか?
※実際の製造工程を見たわけではないので、想像で書いている。ご了承願いたい。もし本当の作り方をご存知の方は一報をいただきたい。
「そばぼうろ」がどうやら南蛮渡来らしいのは、佐賀県の郷土菓子「まるぼうろ」に味が似ているからだ。
「まるぼうろ」の名は「ぼうろ」すなわち焼き菓子を表す「ボーロ(bolo:ポルトガル語)」から来ている。
「まるぼうろ」は長崎の「カステラ」と同時期にポルトガルからもたらされたものを日本人がアレンジしたものである。
それが、たちまち京の都に伝わって「ぼうろ」が盛んにつくられて賞味された。
のちに「蕎麦屋」のかわみち屋さんが、日本の伝統食材の「そば粉」を使ったお菓子にアレンジしたものが京都土産にと全国に広まったのだと思う。
※丸太町「かわみち屋」と総本家「河道屋」の違いがよくわからないのだが…どちらも「そばぼうろ」を販売している。なにか故(ゆえ)あって分かれたのかもしれない。京都ではよくある話である。
穴のあるお菓子ということで、ドーナツとそばぼうろをご紹介した。
「ドーナツに穴が開いているのは何で?」という、ひろくネットで騒がれている謎解きで、私も何度か目にしたことがある。
船乗りの某氏が考案したとか、でも穴をどうして開けたのかは由来不明で落ち着いている。諸説あるようだが、証明のしようがないので謎のままなのだそうだ。
合理的な説明で、火が通りやすいからそうなったというものがある。
ドーナッツは昔、沖縄のアンダギーのようにボール状のお菓子だった。
中心にナッツ(クルミだったようだ)の砕いたのをまぶしてあったので「ナッツ」という言葉が入っているらしい。
ここまでは、だいたい正しいらしい。
家庭で作ると、えてして中がナマの出来損ないが生じやすく、あるお母さんが生地を棒状に伸ばして円形につないだものを揚げるとうまく火が通ったという話も伝わっている。
ちくわやバウムクーヘンの由来に、似ているかもしれない。
だけれど、生地を平べったくして真ん中を打ち抜いたのは、商業ベースに乗せるための量産と時短の工夫だろう。
現在の作り方は、おおむね以上のようだが、ポンデリングの専用機も開発されている。
生地を筒状にして、ワイヤーや回転刃で輪切りにして量産するほうがもっと効率的である。
さて、ポンデリングで思い出したが、京都のお土産で「そばぼうろ」(かわみち屋など)というものがある。
和製クッキーとでも言おうか。そば粉と小麦粉で作った固くてもろい焼き菓子だ。
京都には固いお菓子がけっこうある。
「五色豆」(豆政)とか「八つ橋」(聖護院など)である。
「おたべ」姉さんが勧める「生八つ橋」は邪道で、焼いた「瓦」のような「八つ橋」こそ本物である。
何の話だったか、そうそう「そばぼうろ」である。
かわみち屋の「そばぼうろ」には穴の部分の生地も焼いて入っている。
つまり抜いた穴の部分の「余り」は捨てないで、焼いて「ぼうろ」として混ざっている。
これを探して食べるのも楽しい。
これこそ生地に穴を抜いて作っている証左だろう。
※この「ぼうろ」は穴よりかなり大きいが、重曹で膨らせたからだろう。そして穴の方が小さく見えるのは、周りの花弁の部分が重曹で膨らんだからであろう。
「そばぼうろ」は、梅の花を象(かたど)った意匠で間違いないと思うが、丸い「ぼうろ」の方はつぼみか梅の実のつもりだろうか?
※実際の製造工程を見たわけではないので、想像で書いている。ご了承願いたい。もし本当の作り方をご存知の方は一報をいただきたい。
「そばぼうろ」がどうやら南蛮渡来らしいのは、佐賀県の郷土菓子「まるぼうろ」に味が似ているからだ。
「まるぼうろ」の名は「ぼうろ」すなわち焼き菓子を表す「ボーロ(bolo:ポルトガル語)」から来ている。
「まるぼうろ」は長崎の「カステラ」と同時期にポルトガルからもたらされたものを日本人がアレンジしたものである。
それが、たちまち京の都に伝わって「ぼうろ」が盛んにつくられて賞味された。
のちに「蕎麦屋」のかわみち屋さんが、日本の伝統食材の「そば粉」を使ったお菓子にアレンジしたものが京都土産にと全国に広まったのだと思う。
※丸太町「かわみち屋」と総本家「河道屋」の違いがよくわからないのだが…どちらも「そばぼうろ」を販売している。なにか故(ゆえ)あって分かれたのかもしれない。京都ではよくある話である。
穴のあるお菓子ということで、ドーナツとそばぼうろをご紹介した。