夫婦別姓は国民に生涯変わらない番号記号を付することで解決できると思うが、同性婚を事実婚として認めることには、いささか問題がある。
すべての人が善人ではないからである。
現在の民法における身分法では養子縁組が規定されているが、この法律の悪用で相続人を偽装したりする輩がいるのである。
婚姻でも、違法に日本国籍を得るための偽装結婚が後を絶たないが、一度夫婦として法的に認められると、扶養家族や社会保険、相続制度、給付金受給権などの権利が生じる。
すると、事実婚であっても一部、夫婦に準じて権利が認められるのが日本の制度だ。
この裁判例に従って、同性愛者のカップルにも事実婚の権利を準用、援用するとなると、事実認定の範囲が広がりすぎ、社会通念上もやっかいなことになる。
性善説でなにもかも事が済めば問題はない。
しかし不善を成す輩はどこにでもいるので、不正受給のために同性カップルを偽装して何人もの「たこ足配線」カップルが生まれることになりはしないか?
異性同士でも、不正を働く人がいるのに、同性同士ならもう、やりたい放題である。
「両刀使い」なら、いくらでも法律のすき間を潜り抜けられるだろう。
性的にやりたい放題なのは、本人たちの自由だが、公金をくすねる輩には厳罰をくれてやらねばならない。
私は同性カップルを認めてやってもいいが、それで詐欺的行為を働くのなら許せないのだ。

実は、私は今、会社の「持続化給付金」を政府機関に申請する作業を終えて、待っているのだが一向に政府から返事が来ないことに業を煮やしている。
これは不正受給を働いた者がいるから、政府の対応が慎重になり、時間がかかっているらしいのだ。
不正受給者はまんまと先に「受給」しているから、こんなことになっている。
とても迷惑である。

法人という特殊な人格は正しく管理されていれば、不正はできないはずなのに、この人格は多面的で、ペーパーカンパニーも存在し、両性具有で、だれとでも「一緒」になり、節操がないし、殺すことも自由である。
法人を殺しても罪に問われない。法人に自然人のような人格がないからである。
※法人への名誉棄損罪や侮辱罪は成立するし、威力業務妨害などの犯罪は成立する。
業務が立ち行かなければ、その法人を「自殺」させてもかまわない。

婚姻も法人化すればいいと私は考えている。
両性の合意で(同性でもかまわないが)、家庭とか世帯という法人を設立するのが婚姻であるとするのである。
構成員は、子が生まれたら増える。
子が独り立ちすれば、会社分割のように「分割」するなりすればいい。
それらは「登記」によって公開されることにする。
したがって、個人情報などとうるさいことは無しだ。すべて公開されるのである。
離婚は「解散」であり、解散権は家族構成員すべてに平等にある。
子供からの解散権行使もあるし、分割請求権もある。
虐待の親から、さっさと独立したい子供は権利行使すればいい。
離婚歴は残らないようにする。
現在、既婚かそうでないかだけが「重婚防止」の意味で記録されるだけだ。
死亡すると、登録抹消されると思えばいい。
相続権が発生することが、法律上の死である。
以上の管理は「国民番号」という一生涯変わらない一つの番号で管理される。
だから、生きているうちに改名しようが、婚姻で姓が変わろうが、性別を変えようが、番号は絶対に変わらない。名前など「芸名」か「ペンネーム」ほどの意味しかなく、気に入らなければ、ご自由に変えればいい。
なぜなら、戸籍には、番号しか記載されないからだ。
よって印鑑登録制度も廃止だ。番号がすべてだからだ。
悪用されたら、それはもう事故に遭ったと思うしかないが、ちゃんと救済措置を講じてやり、悪用者には厳罰をもって対処するほかない。
悪用が割に合わないということを知らしめるほどの厳罰である。

非人間的だろうか?
むしろ今の制度が、人間的すぎるから犯罪が止まないのだと思う。
こういった管理は、整然と無機的におこなう方がいいのである。