家庭内でWi-Fiを使っているひとは多いと思いますが、部屋のあちこちでノートパソコンやタブレット端末を持ち込んで使っていると、ある部屋ではどうも通信が勝手に切断されてしまうなどのトラブルがありませんか?
だいたいは、Wi-Fiの電波環境が悪くてそうなっているんですよ。ルーターの位置が電話線に固定されていたりしてあまり動かせないでしょう?
高級な方法としては中継器を使うことが解決策になりますが、私は、非常に古典的な簡単な方法で解決しています。
電波の反射を利用して、届きにくい場所に電波を届かせるというものです。
Wi-Fiの電波は2.4GHzとか5GHzだと聞いています。
極超短波帯(準マイクロ波帯)とかマイクロ波帯に属する波長の電波帯です。
波長で言うと13㎝(2.4GHz)ぐらいから6㎝(5GHz)程度です。
そして4級から1級のアマチュア無線局長なら「電波は導体で反射させることができる」という事実を知っているはずです。
そこで、これです。

反射器
誰でも知っている「鏡」を使いました。
鏡は、銀鏡反応で作られているので、銀という金属の薄膜が施され、電波と光を反射させます。
完全な反射です。
この銀鏡をルーターの上のWi-Fi送信機(緑のLEDが点灯している部分)が写るように固定します。
これで柱の陰になっていたWi-Fiの照らす範囲が曲げられて奥の部屋にまで届くようになったのです。
極超短波帯の電波は光に近い直進性があり、回折よりは反射の傾向が強くなります。
さらに使った鏡の面は、化粧用のもので凹面鏡になっていて拡大して顔が写るものでしたので、そちらのほうが電波の収束性において優れていると考えられます。
この鏡はファンシーショップで300円(税抜き)で売っていたものでした。
二階の部屋でどうかという実験はしていませんが、水平方向でのネット接続は格段に改善され、半径2~3mぐらいは行動範囲が広がりました。
奥の、私が寝ている場所ではよくネットが切断されていたのが、今は皆無です。
トイレの中でも使えてますもんね。
鏡の直径が、楕円なんだけど長径が15㎝ほど、短径が11㎝ほどなので、マイクロ波にはちょうどいいサイズなのも幸いしています。
Wi-Fi アナライザーによる改善結果です。

Wi-Fianalyzer before
上が改善前で、次が改善後です。

Wi-Fianalyzer after
たった5デシベル程度ですが良くなっています。
この程度でも、感覚でだいたい二倍は良くなっていると言われます。