端午の節句はあいにくの雨。
竹里館の庭を、傘をさしつつ散策する。盛んに鳴いていたアマガエルが、私の気配を感じて声を潜めてしまった。
なんてん
南天の葉にも、大きな水滴が乗っている。
ナルコユリ
こちらは、ナルコユリの斑入りの葉に乗っかった水滴だ。

「歳時記などでは五月は旧暦では、十二支の「午(うま)」の月で、その初日を「端」ということで、「五月一日」を「端午」と言ったことが由来であるらしい。
※旧暦は正月が新暦の十一月(子月)になる。

それが「五月五日」になったのは「午」と「五」の読みが同じだからというのと、ほかの「五節句」がみな一桁奇数月の「ぞろ目」の日ということもあって「五月五日」を「端午の節句」としたのだろう。

青蛙 おのれもペンキぬりたてか (芥川龍之介)

この面白みのある俳句は、下のルナールの詩をオマージュして作ったらしい。
青蜥蜴(あおとかげ) ペンキ塗りたてご用心 (ルナール)

私もこういった「気の利いた」句ができたらいいなと、常々思っているけれど、それはなかなかできないものだ。
狙ってできるものでもないのだろう。